歴史は必ず進歩する！　医師・松永正訓のブログ

今日はPCの話です。
マックを使い続けてもう20年くらいになりますが、この快適さは本当に素晴らしいと思います。
一昔前は、医者といえば、ほぼ全員がマックを使っていました。
我が千葉大小児外科もそうでした。

ところが当時、マイクロソフト社の「オフィス」というソフトで学会用のスライドを作るのが常態化し始めると、大変な問題が持ち上がりました。
それは、マイクロソフト社の作ったマック版オフィスが、マックにちゃんと対応していなかったために、しょっちゅうマックがフリーズしたのです。

ですから、医者の間では「マックはフリーズする」というのが当時の常識でした。

しかしこれは、マックのせいではなく、マック版オフィスに問題があったようです。
僕の兄はPC業界の人間ですが、その当時、マックがフリーズしやすいなんて聞いたことが無いと言っていました。
プロの業界人は「オフィス」など使わないからでしょう。

いずれにせよ、この頃から、世界中の医者たちが雪崩をうったようにウインドウズへ転向し始めました。
うちの医局の連中も、ほぼ全員が転向。
マックをボロクソにけなす人も多数いましたし、今でもそういう風に言う人がいっぱいいます。

僕も一時は真剣に転向を考えました。
でもどうしてもできなかった。
その理由は2つあります。

1つは、僕はもっとも古くからマックを使っていたので、マックに保存したデータが人より多かったこと。
そしてもう1つは、ウインドウズのあまりのデザイン・センスの無さです。
こんな画面を見ながら自分は一生、生きていくのかと思うと、どうしても嫌だった。

その後、アップル社は、スティーブ・ジョブスが社長に復帰して見事に息を吹き返しました。
デザインの素晴らしさは旧来のまま、ウインドウズにはない新しい機能を次々に打ち立てていきました。
何しろ器械オンチのこの僕が、マックならムービーを編集してDVDに焼けるんですから。
それも説明書を読まないで。

今の僕の生活は、マック無しでは考えられません。
本当に便利で楽しい。

マックとウインドウズはどちが良いの？　と初心者に聞かれることもありますが、それは返答に窮します。
カローラとBMW、どっちが良いの？　と聞かれているのと同じですから。
カローラにはカローラの良さがあります。

しかしそうは言っても、マック・ユーザーは孤独。
今ちょっと無線ネットワークのことで悩んでいますが、周りにマック・ユーザーがいないので、相談相手がいません。
ま、自分で勉強するしかありませんね。