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ADHDの正体: その診断は正しいのか(岡田 尊司)2020年05月15日 23時34分06秒

ADHDの正体: その診断は正しいのか
ADHD は定義すらはっきりしない、いい加減な疾患概念ということのようです。
大人のADHDは90%が誤診であるという驚異(脅威)的な指摘があります。
特に愛着障害との区別が難しいと・・・ま、ちょっとでもADHDの診断をした経験がある医者には常識的なことが書かれていました。

精神科の先生方は一体何をしているのでしょう?
しかし、医者を批判しても仕方ないかもしれませんね。
とにかくこの分野の研究は非常に遅れています。
そもそもASDという概念が固まったのも、ASDとADHDが合併すると理解されるようになったのも、2013年からです。
つまり今日の発達障害の歴史は、わずか7年しかないのです。
これだけ学問が遅れている理由は、発達障害をライフワークにして研究・診療している医者がわずかだからでしょう。
小児の白血病などは、40年前には不治の病でした。
でも現在では多施設共同研究による臨床研究が展開され、90%の患者が治るようになりました。

ところが、ADHDは誤診だらけ。大人では90%が誤診だなんて、そんなもの学問として成立していませんよ。
この本は大切なことがたくさん書かれていますが、一体誰がこの本を読むのでしょうか?
一般の人? それとも医者?
医療界の混乱を一般の人に伝えても意味はありませんので、先生にはぜひ学会で若い精神科医を教育して欲しいと思います。