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親を送る(井上 理津子)2018年07月14日 23時25分32秒

親を送る(井上 理津子)
自分と親との関係性は、きわめて複雑でとても簡単に述べることができません。
梁石日は「血と骨」を書くことで、自分と父親との関係に何か決着みたいなものを付けようとしたのではないでしょうか? そしてそれに成功したのだと思います。
上原善広さんの「路地の子」はそれがうまくいかなかったのだと思います。
(余談ですが、「路地の子」をどう批評するかでその人のノンフィクションを読む実力が分かってしまいます)

ぼくもいつの日か、自分の親のことを書いてみたい。しかし絶対に売れないことは分かっているので、自費出版でもいいと思っています。
書くとなると、親戚筋から非難されるかもしれないな。ま、遺書代わりと思ってもらって勘弁してもらいましょう。

志乃ちゃんは自分の名前が言えない(押見 修造)2018年07月14日 23時41分04秒

志乃ちゃんは自分の名前が言えない(押見 修造)
Amazonでの評価も高いし、映画化もされるし、大変期待して読みました。
ただ期待が大きすぎたせいか、漫画の読み方を正しく理解していないのか、ちょっとだけ奥行きが足りないような気がしました。

自分が小学・中学生の頃、同級生に吃音の子はけっこういたような気がします。
しかしクリニックで子どもと接すると吃音の子にはめったに出会いません。
ぼくの個人的な体験では、吃音は減っている印象があります。理由は分かりませんし、科学的根拠もありませんが。

Amazonのレビューを読んでいると、「志乃ちゃんと自分は同じだ」という書き込みがありますが、ぼくはここまで言葉に詰まる吃音の子には会ったことがありません。
あそこまで言葉に詰まる子は、本当に生き方に困難を抱えると思います。

映画がどんな作品になるのかにも興味があります。