いのちは輝く〜障害・病気と生きる子どもたち(18) ― 2018年06月01日 16時30分17秒
日本軍兵士―アジア・太平洋戦争の現実 (中公新書) 吉田 裕 ― 2018年06月02日 23時01分05秒
先の大戦で300万人を超える日本人犠牲者を出しました。
この人たちの尊い犠牲の上に今日の日本の繁栄があります。
英霊たちに心から感謝の念を持ちましょう。
などと言いますが、そんなことはまったくありません。現在の繁栄(もうすでに陰っていますが)があるのは、アメリカが民主主義を植え付けてくれたためと、団塊の世代の人たちが勤勉に働いたからです。
アジア・太平洋戦争で亡くなっていった兵士たちは、本当に悲惨だったとしか言いようがありません。
天皇の軍隊の実像がこの本で描かれています。これだけ大量の死者を出して、最高責任者は本当に責任を取ったのでしょうか?
戦争の愚劣さは、どちらか一方が必ず負けることにあります。そしていったん始めた戦争は容易にはやめられないことにあります。
こういう本は長く読み続けられて欲しいです。オススメです。
この人たちの尊い犠牲の上に今日の日本の繁栄があります。
英霊たちに心から感謝の念を持ちましょう。
などと言いますが、そんなことはまったくありません。現在の繁栄(もうすでに陰っていますが)があるのは、アメリカが民主主義を植え付けてくれたためと、団塊の世代の人たちが勤勉に働いたからです。
アジア・太平洋戦争で亡くなっていった兵士たちは、本当に悲惨だったとしか言いようがありません。
天皇の軍隊の実像がこの本で描かれています。これだけ大量の死者を出して、最高責任者は本当に責任を取ったのでしょうか?
戦争の愚劣さは、どちらか一方が必ず負けることにあります。そしていったん始めた戦争は容易にはやめられないことにあります。
こういう本は長く読み続けられて欲しいです。オススメです。
なぜ、わが子を棄てるのか―「赤ちゃんポスト」10年の真実(NHK取材班) ― 2018年06月03日 23時58分20秒
大変重い内容でした。
熊本のいわゆる「赤ちゃんポスト」、それだけを取り出して論じてもあまり意味がないでしょう。
子どもの権利という視点がないと、問題は解決しないと思います。
みなさんもぜひ読んでみてください。
オススメです。
熊本のいわゆる「赤ちゃんポスト」、それだけを取り出して論じてもあまり意味がないでしょう。
子どもの権利という視点がないと、問題は解決しないと思います。
みなさんもぜひ読んでみてください。
オススメです。
未来の年表2 人口減少日本であなたに起きること (講談社現代新書) 河合 雅司 ― 2018年06月05日 19時40分59秒
大ヒットした「未来の年表」の続編です。
近未来において私たちの暮らしぶりがどれだけ過酷になるかを書いています。
当然ながら夢も希望もなく、大変暗い本でした。
ではどうしたら良いのでしょうか?
それは筆者が一連の本の中で述べていますから、私たちは真剣に考えた方がいいと思います。
しかし現在の政治家たちの劣化ぶりを見ていると、日本はこのまま沈没するかもしれませんね。
近未来において私たちの暮らしぶりがどれだけ過酷になるかを書いています。
当然ながら夢も希望もなく、大変暗い本でした。
ではどうしたら良いのでしょうか?
それは筆者が一連の本の中で述べていますから、私たちは真剣に考えた方がいいと思います。
しかし現在の政治家たちの劣化ぶりを見ていると、日本はこのまま沈没するかもしれませんね。
たたかうきみのうたⅡ いつか、未来へ(宮本 和俊) ― 2018年06月05日 22時42分38秒
「たたかうきみのうた」の続編です。
本作も前著と同様に宮本先生のお人柄が文章に滲み出ています。
基本はメディカルエッセイですが、今回はその周辺のことにも筆を広げている印象があります。
それにしても先生は本当によく患者さんのことを憶えていますね。
それも手術数が僕などより全然多いのに。
僕は自分でも不思議なのですが、記憶にものすごい濃淡があって、何を喋ったか一字一句憶えている子と、その正反対の子がいるんですよね。
おそらく、先生は自分で手術して自分で術後経過を長年にわたって(ある意味ひとりで)診ていたから記憶が鮮明なのでしょう。
エッセイを出版できるというのは、本当に羨ましいです。
僕の夢は、医者をやめたあと(8年後に引退予定)、新聞か雑誌にエッセイの連載を持って、月に10万円の生活費を得ることです。
ま、ほぼ100%不可能ですが、老後の夢として大事に取っておきましょう。
今回の本も装幀が大変きれいでした。ハードカバーで栞付きで、作家にとっては堪らなく愛おしい作品でしょう。
ぜひ多くの人に手に取ってもらいたいですね。
本作も前著と同様に宮本先生のお人柄が文章に滲み出ています。
基本はメディカルエッセイですが、今回はその周辺のことにも筆を広げている印象があります。
それにしても先生は本当によく患者さんのことを憶えていますね。
それも手術数が僕などより全然多いのに。
僕は自分でも不思議なのですが、記憶にものすごい濃淡があって、何を喋ったか一字一句憶えている子と、その正反対の子がいるんですよね。
おそらく、先生は自分で手術して自分で術後経過を長年にわたって(ある意味ひとりで)診ていたから記憶が鮮明なのでしょう。
エッセイを出版できるというのは、本当に羨ましいです。
僕の夢は、医者をやめたあと(8年後に引退予定)、新聞か雑誌にエッセイの連載を持って、月に10万円の生活費を得ることです。
ま、ほぼ100%不可能ですが、老後の夢として大事に取っておきましょう。
今回の本も装幀が大変きれいでした。ハードカバーで栞付きで、作家にとっては堪らなく愛おしい作品でしょう。
ぜひ多くの人に手に取ってもらいたいですね。
週刊文春「シネマチャート」全記録 (文春新書) ― 2018年06月06日 23時01分37秒
面白くてあっと言う間に読んでしまいました。
知らない映画も多々ありましたし、こんな面白い映画がなんで選ばれていないの?という疑問もありました。
要約すれば、洋画はクリント・イーストウッドで、邦画は北野武さんということですね。
僕は中学1年生の頃から映画の面白さに取り憑かれた映画少年でしたが、なぜかうちの両親は僕が銀座に行って映画を観ることを厳しく咎めました。
映画を観ると不良になるとでも思ったのでしょうか?
あの頃は、スティーヴ・マックイーンが本当に好きでした。
「タワーリング・インフェルノ」よりも「ブリット」の方がカッコ良かったな。
で、現在は映画を観ているかというと、年に数本どまりです。
なぜって時間が無いからです。別に仕事が忙しい訳ではありません。
本を読むか、原稿を書くか、音楽を聴くか、映画を観るか、、、となると、映画は優先順位が低くなってしまうんですね。
ま、引退したらたっぷり観ましょう。
この本を読んだら観たい映画がたくさん出てきてしまいました!
知らない映画も多々ありましたし、こんな面白い映画がなんで選ばれていないの?という疑問もありました。
要約すれば、洋画はクリント・イーストウッドで、邦画は北野武さんということですね。
僕は中学1年生の頃から映画の面白さに取り憑かれた映画少年でしたが、なぜかうちの両親は僕が銀座に行って映画を観ることを厳しく咎めました。
映画を観ると不良になるとでも思ったのでしょうか?
あの頃は、スティーヴ・マックイーンが本当に好きでした。
「タワーリング・インフェルノ」よりも「ブリット」の方がカッコ良かったな。
で、現在は映画を観ているかというと、年に数本どまりです。
なぜって時間が無いからです。別に仕事が忙しい訳ではありません。
本を読むか、原稿を書くか、音楽を聴くか、映画を観るか、、、となると、映画は優先順位が低くなってしまうんですね。
ま、引退したらたっぷり観ましょう。
この本を読んだら観たい映画がたくさん出てきてしまいました!
講談社ノンフィクション大賞候補作 ― 2018年06月09日 22時59分03秒
デリヘルドライバー(東良美季)はちょっと前に読んだ本です。
ドライバーにフォーカスを当てるというのは大変すぐれた着想です。そしてこの著者は非常に文章がうまいと思います。
ここまで書ける人はそうはいないでしょう。
しかしながら、内容はちょっと・・・。面白いことは面白いのですが、性風俗やヤクザの世界を描いていますので、書評はやめておきましょう。
さて、この本が今年の講談社ノンフィクション大賞候補作に入っていました。
講談社の編集部は実によく目配りしていると感心しました。
(ぼくがこの本を知ったのは、Amazonで推されたから)
この本のほかに4冊が最終候補作になっています。
恒例にしたがってぼくの予測を書きましょう。
受賞するのは、
高梨ゆき子さんの「大学病院の奈落」と
旗手啓介さんの「告白 あるPKO隊員の死・23年目の真実」
だと思います。
時点に来るのは、
横田増生さんの「ユニクロ潜入1年」
という感じでしょう。
ただ、「大学病院の奈落」と「告白」は共に講談社の本なので、政治力みたいなものが働いてW受賞はないかも・・・とか考えます。
しかし作品のクオリティーはこの2つが最高位です。
いずれにしても今年の候補作は傑作揃いで、編集部は良い本を選んだと思います。
ドライバーにフォーカスを当てるというのは大変すぐれた着想です。そしてこの著者は非常に文章がうまいと思います。
ここまで書ける人はそうはいないでしょう。
しかしながら、内容はちょっと・・・。面白いことは面白いのですが、性風俗やヤクザの世界を描いていますので、書評はやめておきましょう。
さて、この本が今年の講談社ノンフィクション大賞候補作に入っていました。
講談社の編集部は実によく目配りしていると感心しました。
(ぼくがこの本を知ったのは、Amazonで推されたから)
この本のほかに4冊が最終候補作になっています。
恒例にしたがってぼくの予測を書きましょう。
受賞するのは、
高梨ゆき子さんの「大学病院の奈落」と
旗手啓介さんの「告白 あるPKO隊員の死・23年目の真実」
だと思います。
時点に来るのは、
横田増生さんの「ユニクロ潜入1年」
という感じでしょう。
ただ、「大学病院の奈落」と「告白」は共に講談社の本なので、政治力みたいなものが働いてW受賞はないかも・・・とか考えます。
しかし作品のクオリティーはこの2つが最高位です。
いずれにしても今年の候補作は傑作揃いで、編集部は良い本を選んだと思います。
12日(火)の午後は休診です ― 2018年06月11日 10時29分48秒
12日(火)の午後は都合により、休診です。
受診の必要のある方は、午前中に受診してください。
受診の必要のある方は、午前中に受診してください。
いのちは輝く〜障害・病気と生きる子どもたち(19) ― 2018年06月14日 20時13分16秒
連載第19回目の記事が掲載されています。
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20180522-OYTET50037/
時間がありましたら、ぜひご覧になってください。
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20180522-OYTET50037/
時間がありましたら、ぜひご覧になってください。
相方は、統合失調症(松本ハウス) ― 2018年06月17日 17時50分40秒
喪失と受容の記録ですね。
挫折を味わった経験のない人には理解できないかもしれません。
胸に染み入るようなシーンがたくさんありました。
いい本です。
挫折を味わった経験のない人には理解できないかもしれません。
胸に染み入るようなシーンがたくさんありました。
いい本です。
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