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国交省OBが人事介入2023年04月10日 20時40分58秒

天下りという言葉を知ったのは、中学生の頃だった記憶がありますので、日本では過去数十年にわたって繰り返されてきたのでしょう。
これって一種の社会的八百長みたいなもので、高級官僚はどこまで行ってもいい思いをするのだなと、少年時代に不信感を持ったことを覚えています。
2007年に国家公務員法が改正されました。これにより、省庁による再就職のあっせんが禁じられました。
天下りの禁止ですね。しかしOBによるあっせん行為については規定がありませんでした。

国交省の元次官の本田勝氏が、羽田空港などで関連施設を運営する「空港施設」に対して、国交省出身の副社長を社長に昇格させるように要請していたそうです。
報道によれば、本田さんは「有力な国交省OBの名代として来た」とプレッシャーをかけ、社長に昇格させれば「国交省としてあらゆるサポートをする」と、飴もちらつかせたようです。

いや、こんなことが今でも罷り通っているのか。
世の中、不公平なんじゃないでしょうか。
本田さんの倫理観はどうなっているのでしょう。ガバナンスが緩んでいるのではないでしょうか。

国交省はよく調査してほしいですね。
官僚のみなさんには、そんなにガツガツしてほしくありません。
人並み以上の生活をしているのだから、それでいいじゃないですか?

省庁に入職すると、事務次官になれるのは数年に一人だけ。
大学病院の教授と同じですね。
だから、医者が関連病院に就職していくように、官僚も途中で関連の企業に就職していくわけです。
そうした企業だって十分に一流というか、普通の人ではとても就職できない一流企業です。
そこでいい仕事をすればいい人生なのですから、OBに圧力をかけてもらって社長になっても、それはくだらない人生じゃないですか?

人の欲にはキリがないとよく言いますが、国家機関の最高の地位まで上り詰めた次官が、露骨に民間企業に介入してくるのは、欲が剥き出しで醜いとしか言いようがありません。