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おとちん(こだま)2018年10月08日 10時00分44秒

話題の書が講談社から文庫化されたので読んでみました。
面白くて2時間くらいで一気に読んでしまいました。
作者のこだまさんは物語る表現が豊穣で、ユーモアもあり、ペーソスもあり、どうやったらこれだけ豊潤に語れるのだろうかと羨ましくなりました。
ただ、プロットには苦労したのではないでしょうか?
この本は、おとちんとして話が始まりますが、そのうちに、こだまさんの仕事の苦悩に軸足がうつります。
この間、夫は全然出てきません。
きょうだいのように仲のよい夫婦だからこそ会話がないのか、仲がよくても仕事の話はしないのか、それはよくわかりませんでした。
普通の夫婦だったら会話がないということはちょっとあり得ない気がしました。

気が付けば、物語が始まって20年の歳月が経っています。こうなるともう大河ドラマという感じです。
最後まで読むと、これは私小説と書かれています。え? そうなんですか?
ぼくはてっきり実話=ノンフィクションだと思っていました。

しかしこだまさんは本を書いていることを家族にも言っていないそうです。先日講談社でエッセイ賞の授賞式があったとき、こだまさんは仮面をつけて登壇したそうです。
覆面作家か。
今後の執筆活動に注目が集まりますね。

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