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「身体を売る彼女たち」の事情――自立と依存の性風俗 (ちくま新書) 坂爪 真吾2018年10月25日 21時11分19秒

「身体を売る彼女たち」の事情
身体を売ることを、ダメとかOKとかの単純な二元論から離れて、風俗で働く女性の人権をどう守るかについて書かれた本です。
論点が様々で読み応えがありました。
風俗について論じることは女性の貧困について論じることでもあります。
そこまでの貧困がなぜ生じるかを社会の構造から分析していかないと、人権を侵害される女性は後を絶たないことになります。
生活保護を受けるくらいなら、風俗で働く方が良いという考え方というのは、今の日本の経済的困窮をよく表しているなと感じます。
良書だと思います。