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記者襲撃 赤報隊事件30年目の真実(樋田 毅)2018年03月19日 20時56分59秒

記者襲撃 赤報隊事件30年目の真実
赤報隊による神戸支局襲撃事件から30年、樋田記者は犯人を追ってきました。
この人の人生は、犯人を見つけることにあったと言えるのではないでしょうか?
しかしながら犯人は今に至るまで見つかっていません。
真実は明らかになりませんでしたが、樋田さんは30年の取材内容を本にしました。

犯人と目されるのは右翼活動家ということになります。30年の間に300人の右翼に会って話を聞いたと言います。
当然右翼活動家は朝日新聞が嫌いなので、取材は難航を極めます。
その苦労の道のりが描かれます。

朝日新聞は、本多勝一や筑紫哲也のようなスター記者はもう作らないと公言していたと聞きます。
いや、それはそうでしょう。右翼が目の敵にしているのは、朝日新聞の中で最も朝日らしい記事を書いた記者にあったわけです。ある右翼は、本多勝一を殺せば良かったと答えています。
本当に怖いです。

この本を読んでジャーナリスト(あるいはジャーナリズム)は本当に立派だなと思いましたが、最後の方まで読み進めると、朝日もけっこう右翼勢力に屈しているんですね。
とくに2014年の従軍慰安婦と福島原発事故の避難に関する誤報は、読者離れを起こし、報道の萎縮につながった感があります。
だからこそ、今回の森友文書の改竄は、絶対的な自信があったから書いたのでしょうね。

大変読み応えのある作品でした。オススメします。

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