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僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう (文春新書) 山中 伸弥,‎ 羽生 善治,‎ 是枝 裕和,‎ 山極 壽一,‎ 永田 和宏2018年03月14日 17時41分35秒

僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう
「続」を先に読みましたが、こちらもとても面白かったです。
山中先生のこれまでのご苦労はほかの書物で知っていましたので、大きな発見はありませんでしたが(ただし、大変おもしろい)、偉大なことを成し遂げた人の話は本当に引きつけられます。
特に京大総長の山極先生の話がよかった。

しかし一番すごいのは何と言っても聞き手の永田先生です。先生は細胞分子生物学者にして日本を代表する歌人。その永田先生の「聞く力」が見事なんです。
どうしてこんな質問ができるんだろうと驚きの連続です。
やはり人間というのは専門ばかではダメで、人間としての総合力が必要なんですね。

インタビュー本とか対談本を僕は多数読みますが、これほどインタビューに成功している本はちょっと出会ったことがありません。
完全に脱帽です。オススメです。