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人は死ねばゴミになる―私のがんとの闘い(伊藤 栄樹)2017年08月23日 23時49分24秒

人は死ねばゴミになる―私のがんとの闘い
人は死ねばゴミになる。
ぼくもそう思います。死んだら後片付けが大変です。土葬にすれば、たちまち墓場から土地が無くなりますので、火葬がいいわけです。
燃やして、お骨を拾って、骨壺に収めて、お墓にいれる。
膨大な作業が待っています。どんな簡単な葬儀でも100万円はかかります。
こんなにでっかいゴミなんだから当然です。

さて、伊藤さんの闘病記は、実に淡々と語られていきます。最初から余命数ヶ月の状態です。
でも、おつりのいのちが少し生まれると人間は嬉しいものなのですね。小さな喜びが本書の中に散りばめられていました。
検事総長を務めていた人ですから、その退官は言ってみれば大仕事となります。最後の生きがいは、退官することにあったのではないでしょうか?

死ぬ直前まで書き続ける闘病記というのは、異様な緊迫感を伴う迫力があります。
素晴らしい闘病でした。ご冥福をお祈り致します。
追記)かなりの古本で、読んでいる間、目の痒みと鼻水が止まりませんでした。絶版は残念です。電子書籍化して欲しいものです。

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