「旅する蝶」のように: ある原発離散家族の物語(岩真 千) ― 2017年11月14日 20時58分00秒
福島第一原発の事故を受けて、宇都宮から沖縄へ避難する家族の物語です。
宇都宮がどの程度危険だったのか(あるいは今も危険なのか)、僕には専門知識が無いのでよくわかりません。
実際、宇都宮の住人で避難した人はあまり多くないようで、だからこそこの本が成り立っているとも言えます。
そして夫婦の間でも放射線被害の認識に大きな差があり、その葛藤が物語の中心でもあります。
この本はノンフィクションなんでしょうか? それとも私小説?
そこはよく分かりませんでした。
夫婦の諍いをここまで細かく書くというのは、ノンフィクションとしてはやり過ぎに思えるし、私小説であれば納得できる部分があります。
著者にはそこを明記して欲しかったなと思います。
文章には独特な味がありとても心地良い。なぜか、佐伯一麦さんの文章を想起してしまいました。
この本は原発事故問題を描きながら、アメリカ「占領下」の沖縄をしっかりと描いています。部分的には、沖縄を描くことに重点が置かれていたりします。
良い本だなと感じました。
宇都宮がどの程度危険だったのか(あるいは今も危険なのか)、僕には専門知識が無いのでよくわかりません。
実際、宇都宮の住人で避難した人はあまり多くないようで、だからこそこの本が成り立っているとも言えます。
そして夫婦の間でも放射線被害の認識に大きな差があり、その葛藤が物語の中心でもあります。
この本はノンフィクションなんでしょうか? それとも私小説?
そこはよく分かりませんでした。
夫婦の諍いをここまで細かく書くというのは、ノンフィクションとしてはやり過ぎに思えるし、私小説であれば納得できる部分があります。
著者にはそこを明記して欲しかったなと思います。
文章には独特な味がありとても心地良い。なぜか、佐伯一麦さんの文章を想起してしまいました。
この本は原発事故問題を描きながら、アメリカ「占領下」の沖縄をしっかりと描いています。部分的には、沖縄を描くことに重点が置かれていたりします。
良い本だなと感じました。
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