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未婚当然時代: シングルたちの“絆"のゆくえ (ポプラ新書) にらさわ あきこ2016年04月09日 17時54分58秒

未婚当然時代: シングルたちの“絆"のゆくえ
結婚しない人が増えたことと、超少子化は当然関係します。
現在、30歳代の男性の20%、女性の10%は未婚です。なぜでしょうか?


ま、もちろん理由はたくさんあるのですが、最大の理由は女性の社会進出でしょう。
日本の場合、女性の社会進出が、仕事を取るか、家庭を取るかの二者択一になってしまっているように感じます。
女性が社会に出ていく分、男性が家庭を守らなくてはいけないのですが、男性も仕事から手を引かない。
結局、家庭を形成できない訳ですね。

結婚して子どもをもうけたところで、やがて子どもは出て行くし、夫婦も必ずどちらかが先に死ぬので、誰でも最後は一人という醒めた意見もあります。
人間にとって一番煩わしい存在は人間なので、一人で生きていく方が楽だという意見もあります。
そういう考え方もわかりますが、やはり人は絆を求める生き物でしょう。
いろいろな価値観があることを否定するものではありませんが。

昭和の時代と比べて現代では、仕事が高度化しましたので、社会人になって一応一人前になるのに、以前より時間がかかると思います。
従ってそれだけでも社会全体が晩婚化する気がします。
晩婚化すると、勢いで結婚するパターンが減りますから、考えすぎて結婚できない人が増えてしまうのではないでしょうか?
それも未婚率の上昇に関係あるでしょうね。

結婚とか家族という社会形態を否定的に評価する人もいますが、ぼくなんか古い人間だからなのか、自分が労働するのは、家族のためという思いがけっこうあります。
やはりこれも死語ですが、昭和の時代にはモーレツ社員という言葉が流行しました。
ぼくの大学卒業以降はずっとモーレツ社員の働き方だなと感じます。
ま、団塊の世代ほどではないにしても、そういう世代の人間の働き方を見て育った人間としては、そうならざるを得なかったのでしょう。
開業医になってかなりマシになりましたが、大学病院に勤務していた頃はかなり無理がありましたね。
あれでよく結婚できたものです。

ぼくの先輩医師が言っていました。「一度は結婚するものだよ」。
ぼくもそう思います。