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「2位じゃダメなんですか?」2010年10月12日 21時30分44秒

ノーベル化学賞に輝いた鈴木章・北海道大名誉教授が、「2位など論外!」と発言しているようです。
これはもちろん、民主党の事業仕分けのレンホウさんの有名な台詞に対して自分の考え方をアピールしている訳です。

ノーベル賞を受賞した学者に相応しい尊大・傲岸な意見です。

問題はそんなことにあるのではありません。
この世の中には、喰うや喰わずの生活をしている人間がたくさんいる一方で、莫大な研究費の無駄遣いがあります。

僕が経験した大学での生活でも、「純粋に役に立つ」という観点からすれば、巨額のむだ金があった言わねばなりません。
この意見は僕だけの意見ではなく、名前は出せませんが、一つの研究機関や医学部を代表するような「大物」の先生も、僕と同じ意見を持っています。

さらに悪いことに、大学の医者は研究費を獲得しなければなりません。
研究をしないと、大学の中で生き延びることができないからです。
そうすると、研究が目的になり、研究資金を獲得することがさらにその目的になります。
そこで達成される研究は、ほとんど患者のためには役に立たず、研究者の出世にしか役立ちません。

こうなると医者はますます忙しくなり、医療崩壊などと言われます。
研究費は無駄。
医者は忙しい。

こういうことがおかしいと、ほとんどの大学の医者は考えていますが、一向に改善できません。
なぜでしょうか?

それは、研究費をたくさん獲得した人間の発言力が高まり、研究をやる人間が偉い!と、つまり自慢をして誰も止められないからです。

もう一つ言っておきますが、千葉大医学部は、1位を目指していません。
「オンリー・ワン」を目指すとはっきり明言しています。
1位狙いはやめたということです。

従って、ノーベル賞を受賞した鈴木章先生に言わせると、ダメな大学ということでしょう。

医者なんて、インパクトファクターが何点あったって、患者には何の関係もありません。
患者の心を分かることができて、患者の病気を治せるのが名医です。
自明ですね。

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