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黒澤明「椿三十郎」を観る2010年10月16日 21時59分51秒

椿三十郎
こんなに面白い映画とは知りませんでした。
簡単に言ってしまえば、「痛快傑作時代劇」といったところでしょう。
ギャグもふんだんにあって、最初からラストまで一気に話が進みます。
その分、話にリアリティーはなく、面白さが最優先されています。

最後の場面での仲代達矢との決闘はあまりにも有名ですが、実際、映画の流れの中で見るとものすごい迫力です。

黒澤さんとしてはああいう場面を入れないと、作品が軽く見られると思ったのではないでしょうか?
だってあの場面、別になくてもいいシーンですからね。

しかし「生きる」を作る監督が、この「椿三十郎」。
なんでしょう、こういうのって。
娯楽作品も撮れるということを証明したかったのですかね。

昨日の話に戻りますが、やはり僕は、映画はシナリオが一番重要かも知れませんが、そのすべてではないと思います。
黒澤明を越える人間は果たして現れるのでしょうか。
ま、僕が生きている間は無理でしょうかね。