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いのちは輝く〜障害・病気と生きる子どもたち(25)2018年09月06日 08時49分14秒

連載第25回目の記事を書きました。
宗教的輸血拒否がテーマです。
よかったら読んでみてください。

https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20180813-OYTET50022/

よろしくお願いします!

紛争地の看護師(白川 優子)2018年09月06日 20時14分31秒

紛争地の看護師(白川 優子)
ぼくの先輩の医師も「国境なき医師団」に参加しています。
この本は、手術室看護師として「国境なき医師団」に加わった女性の手記です。
ぼくの先輩もこの看護師さんも本当に立派で頭が下がります。
病弱なぼくにはとうていできない仕事です。
そのことは間違いないのですが、そのことと本の出来栄えはまた別に論じるべきでしょう。
本書は、戦争・紛争・内戦を描いた記録文学でありルポルタージュになっています。
そういう視点からは非常に貴重な文学作品になっていると言えます。
しかしそこで筆者自身が「看護師」としてどう考え、どういう「看護」をしたのか、そこの部分が少し足りないように感じました。
筆者は「国境なき医師団」として活動しても紛争は無くならないのだから、ジャーナリストになろうと思ったそうです。
結局その道は断念するのですが、そうであるからこそ、紛争地で「看護師」として働く意味をもっと突き詰めて欲しかったと思います。
本作はまさにジャーナリストが書く作品になっていて、書き手が看護師である必然性があまり感じることができませんでした。
つまりもっと良い作品に仕上げることができたのではないでしょうか?
ぼくの妻も「手術室の看護師」です。「手術室の看護師」は「病棟の看護師」とは、「看護」の基盤とか根本理念とかが別のところにそれぞれ存在するんですよね。
「紛争地の看護師」というタイトルにはとても惹き付けられますが、外科チームの一員として「国境なき医師団」に加わっているのであれば、自分が医師と違って何を達成したのか、もっと追求しても良かったと思います。

本で床は抜けるのか (中公文庫) 西牟田 靖2018年09月06日 22時10分24秒

本で床は抜けるのか
メッチャ面白かったです。
本読みにとって、本の保管問題は永遠のテーマです。
プロの作家さんは、僕などとはレベルが異なり、本を保管するために相当なお金を使っています。
しかしながらいくらお金を使って蔵書の保管に苦労しても、床が抜けるのでは?とか、地震がきたら本で圧死するのではないか?と考えるのは必然でしょう。
電子化も当然考えるし、デジタルの欠点も言い尽くされていると思います。
ま、究極的な解決策はないということです。

先日、大雑把に自分の本棚の本の数を数えてみました。すると、およそ2700冊ありました。大した数ではありませんが、やはり置き場に困ります。
僕が読書を始めたのは小学3年生の時ですが、「大人の本」を読むようになったのは小学6年生の時からです。創元推理文庫ですね。それ以来、現在に至るまで本を読まない日はありません。
大酒を呑んで泥酔した夜でも本を絶対に読みます。
大学病院で勤務していた19年の間はさすがに読書量が落ちました(しかし英語論文を大量に読んでいた)。
しかし開業医になると自分の時間がたくさんありますので、読み放題といった感じです。
年間に100冊は読みますので、開業医の12年間だけで1200冊は読んでいます。
これをどう整理するかは本当に頭が痛い問題です。
我が家には、僕の書斎(6畳くらい)と12畳くらいの第2リビングのような空間があります。
書斎も第2リビングも壁に天井まで本棚を作り付けてありますので、大地震が来ても本棚が倒れることはありません。
定期的に本を売ってはいるものの、収納スペースがいずれゼロになることは間違いありません。
この問題を解決する唯一の方法は、本をすべて処分してしまうことです。
実は、僕は以前に段ボール箱15個くらいの本をまとめて捨てたことがあります。
お医者さんは若いうちに、医局人事で1年ごとにいくつもの関連病院を回るのですが、僕は転居しても荷ほどきはせず、アパートの中に段ボールの山を積んでいました。
で、静岡から千葉に転居した時、お嫁さんももらったので、(代わりに)段ボールを大量廃棄したのです。
ですからこれまでの人生で僕が買った本は、少なく見積もっても4000冊くらいでしょう。
で、最近思うことは、僕が死んだらこの本はどうなるかということです。
僕の子ども二人がこれらの本を必要とするとはとても考えられません。
子どもたちに本の処分を負担させるのは申し訳ない。
であれば、生きているうちに思い切って全部捨てて(売って)しまおうかと考える訳です。
う〜ん、難しい。
本は業が深いですね。