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シルバー民主主義 - 高齢者優遇をどう克服するか (中公新書) 八代 尚宏2016年06月07日 21時57分04秒

シルバー民主主義 - 高齢者優遇をどう克服するか (中公新書)
選挙で投票するのは老人ばかりなので、政治家の政策は必然的に高齢者を優遇したものになります。これがシルバー民主主義ですね。
衆愚政治ともポピュリズムとも言えますが、民意を反映した民主主義とも言えます。
日本の借金は1000兆円を超えています。
赤ちゃんが「おぎゃー」と生まれてきたら、その瞬間から800万円の借金を背負う訳です。
筆者の論旨に従えば、高齢者優先の数々の施策がこうした借金につながっているのですが、先日紹介したように年収400万円でも「下流老人」という現実もあります。
おそらく高齢になればなるほど日本は貧富の格差がひどくなるのでしょう。

日本の借金時計って知っていますか?
http://www.takarabe-hrj.co.jp/clockabout.html
ま、こういう見せられ方をするとけっこうドキドキしますよね。
我が国の首相は消費税増税を延期して大いに民意を味方に付けたようです。
参院選もきっと勝利することでしょう。
では、この借金は誰が払うのでしょうか?
日本の国債を買っているのは日本人なので、心配ないという意見もあります。
つまり家庭の中で夫が妻から借金しているのと同じという理屈ですね。
本当にそんな理屈は通るんですか?
じゃあ、消費税なんて廃止にして無限に借金すればいいじゃないですか?

橋本さんも竹下さんも政権を潰しました。
民主党も政権を手放しました。
それくらい増税とは国民に不人気なんです。
しかし本当に必要な「痛み」ならば、しつこくしつこく棒で板をくり抜くように国民に説明を続けることが政治家の「本当の」仕事だと思います。
高支持率に支えられ、長期政権を築いた小泉さんと安倍さんが増税しようとしない(しなかった)のは、本当に歴史の審判に耐えるのでしょうか。

マンガ好きの財務大臣が首相に言いました。
「宰相になるのか、ポピュリストになるのか?」
僕は消費税が「解答」だとは必ずしも思っていませんが、魔法のように財源が生まれて借金が消えるなどととても考えられません。
日本という国が沈没しないことをただただ祈るばかりです。

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