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ヨミドクターに登場!2016年07月01日 20時33分04秒

読売新聞オンラインに医療情報サイト「ヨミドクター」があります。
https://yomidr.yomiuri.co.jp/?from=ytop_ymag
たくさんの医療情報が掲載されているほかに、著名ドクターのコラムなども連載されています。

僕は7月4日(月)から、「松永正訓の小児医療〜常識のウソ」という医療コラムを連載します。
原稿は2週に1回、隔週月曜日に新しい記事をアップします。

子どもの健康を心から願って、「間違った医療」にはガツンとNGを出すつもりです。また保護者の皆様にも知識を増やして頂き、無駄な医療には関わらない方法をお伝えしたいと思っています。
また逆に油断してはいけない病気に関しては詳しく解説したいと考えています。

ヨミドクターには毎日20〜30万人のアクセスがあるそうです。
みなさんもぜひ、その読者の一人に加わってください。

東京トイボックス(うめ)2016年07月03日 21時35分28秒

東京トイボックス(うめ)
東京トイボックスの1〜2巻を紙の本で買い、大東京トイボックスの全10巻をデジタルで買いました。

このブログでマンガの書評を書くことはあまりありません。それはなかなか読む時間が取れないからです。
忙しくて映画を観ることができないのと同じですね。
マンガを文化として軽く見る気持ちは僕にはまったくありません。
前にも書きましたが、僕が本を書くときにマンガからも強く影響を受けています。

ではなぜ本書を読んだかと言うと、「スティーブズ」の画風がとてもよかったからです。
でもちょっとだけ買う前は躊躇しました。
これはゲーム業界の話です。
僕はゲームをやった経験がほとんど無いのです。
(スーパーマリオを数回やっただけで、RPGは未経験)
ゲームが分からない上に、もし、分かったとしても、これって余りに狭い世界では? という危惧がありました。
しかし読んでみればそんなことは関係ありませんでした。

ゲーム業界、、、確かにニッチかもしれません。
でもどんな隙間の世界を舞台にしても普遍的なことを描けるということを本書はクリアに証明しています。
絵の魅力もあるけど、原作の力もある。つまり世界観がしっかりしているのですね。

マンガの表現力のキモはつまるところコマ割りだと僕は思っていますが、本書もそれがいい。
こういう表現力は見習わなくてはいけません。本を書く時にも応用できます。

そして背景の描写がいい。
僕がマンガを評価する基準の一つが背景です。
スクリーントーンを貼り付けてばかりのマンガは好きではありません。
しっかり書き込んでいる作品が一流だと思います。
たとえば「ナニワ金融道」とか。
楳図かずおは大好きな作家ですが、時に背景が弱かったりします。
「スティーブズ」では、ジョブズのガレージを3Dで作って、それを背景に使っていると聞きました。
いや、新時代ですね。

最後にキャラの立て方。これだけたくさんの登場人物が出てくるのに、一人ひとりのキャラが立っているのはなかなか出来ることではないと思います。
また、ヒロインが秋田弁なのがめっちゃイイですね。
(これは「スティーブズ」にも通じます)

マンガは本屋さんで立ち読みできないので、どんな内容、どんな絵柄なのか知ることが難しいですよね。
本を選ぶよりマンガを選ぶ方がはるかに難しいと思います。

ヨミドクター、1回目2016年07月04日 19時43分30秒

ヨミドクターに連載1回目のコラムを書きました。
タイトルは
「効いたよね、早めの風邪薬」です。
https://yomidr.yomiuri.co.jp/?from=ytop_ymag
もちろんこのタイトルはアイロニーです。

ぜひ、ご覧になってください。

つかこうへい正伝 1968-1982 (長谷川 康夫)2016年07月08日 22時55分22秒

つかこうへい正伝 1968-1982
この本はどのように評価したらいいかよく分かりません。
まず、そもそも僕は「つかこうへい」の演劇を観た経験がありません。
「ジャイアンツは負けない」という本は読んだような記憶がありますが、たぶんそれは高校生の頃でしょう。
内容に関してまったく記憶がありません。
要するに僕は「つかこうへい」のファンではない。
だからこの本が面白いのか面白くないのかよく分からないのですよ。

タイトルは「正伝」ですが、本当にそうなのかな?
長谷川さんの「つかこうへい」に関する個人的な体験を記しているように感じました。
別にそれは悪いことではないのですが、いわゆる「評伝」とはちょっと違う気がしました。

そしてこの量。
600ページ近い分量はちょっと多すぎるように思えますし、必然だったような気もしますし、何を書いて、何を削るかは本当に難しいですね。
「つかこうへい」ファンにとっては、この600ページは至福の時間を感じさせてくれるのでしょう。

「つかこうへい」の「口立て」を描くという意味もあったし、「つかこうへい」にまつわる記録を残したかったという意味合いもあったでしょう。

ま、結論としては、一気読みできるような本ではなかったけど、記録文学として重厚で意義ある作品かなと思えた・・・という感じでしょう。

文学・芸術にはとても狭い世界を通じて、極めて普遍的なことを描くということが可能ですが、本書はそういうことは最初から考えていない作品です。
実に私的ですが、それがいいという読者にはたまらないのでしょう。
文学の役割って何だろうって、とても考え込みました。

18歳のビッグバン―見えない障害を抱えて生きるということ (小林春彦)2016年07月09日 16時49分48秒

18歳のビッグバン―見えない障害を抱えて生きるということ
高次脳機能障害の体験記(闘病記)です。
タイトルからは、高次脳機能障害の話とはまったく分からず、知り合いの編集者から教えられて読んでみました。

高次脳機能障害という言葉を皆さんは知っているでしょうか?
僕はさすがに医者なので、言葉も、どういう症状なのかも知っています(知らないとまずい)。
一般の方がこうした手記をどういう思いで読むのか大変興味があります。
本書はAmazonのランキングを見ると、かなりのベストセラーのようです。レビューも50以上も付いています。すごいですね。
「脳卒中」に関する闘病記はAmazonで常に上位にランクインしており、一般の人たちの脳に対する関心の高さが分かります。

文章は軽快に流れて読みやすく、僕も2時間くらいで読了してしまいました。
決して大手とは言えない出版社から、こうした良書がベストセラーになるのは大変意義あることだと思います。

著者も出版社も応援したくなりますね。
出版社名は「あけび書房」と言います。みなさん、おぼえてくださいね。

今年の受賞作は・・・2016年07月10日 21時54分26秒

今月末に講談社ノンフィクション賞が発表されます。
賞の予測をするなんてちょっとエラソーな感じもしますが、本好きな一読者として私見を書きたいと思います。
「生きて帰ってきた男」(小熊英二)はきっと受賞すると思います。
「宇宙戦艦ヤマトをつくった男」(牧村康正)も同時受賞すると思います。
ただし「つかこうへい正伝」(長谷川康雄)と争いになるのではないでしょうか? 講談社NF賞は、こういう大作を評価する傾向があるように思えます。
候補の5作はいずれもレベルが高く一級品が揃った年でした。

ぼくの命は言葉とともにある (9歳で失明、18歳で聴力も失ったぼくが東大教授となり、考えてきたこと) 福島智2016年07月15日 20時37分01秒

ぼくの命は言葉とともにある (9歳で失明、18歳で聴力も失ったぼくが東大教授となり、考えてきたこと) 福島智
盲ろう者の東大教授が、幸福とは何かについて語った本です。
言葉の一つひとつに重み、深み、輝きがあってとても感銘を受けました。
人にとっての幸福とはなんでしょうか?
もちろん答えはさまざまです。
ぼくのように大きな病気をして、夢を挫かれて第2の人生を歩んでいる人もいる。
順風満帆の人もいる。
本人は幸福だけど、他人からは尊敬されていない人もいれば、その逆もあるでしょう。

民主党政権は、国民の豊かさを把握するために、GDPに代えて個々人の幸福度を調査しようとしたことがあります。
それは確かに重要かもしれませんね。
経済的な裕福さが人間の幸福にどこまで関係するかはとても難しいと言えましょう。

福島さんは盲ろう者なので、コミニュケーションがつながっていることが人間の幸福だと述べています。
それは健常者にも当てはまるでしょう。
ぼくは「小児がん外科医」(中公文庫)の中で、人は人間関係を結ぶために生きると書きました。
人と人との結びつきにはいろいろな形がありますが、人間は一人では生きられないし、生きてはいけないと思います。

ぼくの家内は、結婚前は手術室の看護師でバリバリの仕事人でした。
まさか結婚して手術室勤務を辞めるとは夢にも思っていなかったのですが、今は毎日笑って楽しく生きています。
どんな時に幸福を感じるのか聞いてみたところ、家族が揃って夕食を食べている時が最高に幸せなんだそうです。
なるほど、そういうものか。

ぼくは開業医になって幸福になった・・・とは簡単に言いませんが、本を書いて幸福になったことは間違いありません。
それは本を通じていろいろな人と結び付いたからです。
編集者・イラストレーター・デザイナー・作家仲間・そして多数の読者。
世界がとても広がりました。
ぼくは自分の書いた本に対して感謝の気持ちを持っていますし、できればこれからも少しずつ本を書きたいと思っています。
本を通じて自分の世界を広げることが、今のぼくには幸福の種子かなと感じます。

発達障害のいま (講談社現代新書) 杉山 登志郎2016年07月16日 23時35分15秒

発達障害のいま (講談社現代新書) 杉山 登志郎
かなり前に読んだ本ですが再読しました。
発達障害は大変重いテーマです。
クリニックで診療をしていると、かなりの数の発達障害の子に会います。
ですが、ぼくが療育や支援をしている訳ではなく、その子たちがクリニックに来る理由は風邪などの一般的な病気のためです。

ぼくも何かの形で発達障害の子どもたちの支援をしたいという気持ちはあるのですが、やはり個人のクリニックでは相当に難しい。
そこが何とも歯がゆい。

最近はアスペルガー症候群という病名は使われなくなって、自閉症スペクトラムというくくりになりました。
従って正常と異常が連続した概念になっているので、白黒はっきりと診断がつきにくい。
そのため、保護者の方々から「うちの子は障害なんでしょうか?」という質問を受けることも多々あります。

ま、そんなことを考えていたら、発達障害に関しては、いったん基礎知識を整理して疾患概念を情報発信した方が良いかなと思い始めています。
いずれヨミドクターの編集者さんにも相談するかもしれません。

ヨミドクター、2回目2016年07月18日 12時51分36秒

本日、2回目の原稿がアップされました。

「小児医療〜常識のウソ」です。
タイトルは、
「風邪の熱は、抗生物質で早く下がる?」
もちろん、答えは「ノー」です。

https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20160630-OYTET50031/

風邪で抗生物質を飲むと、どんどん不健康になります。
こんなことは医療にちょっとでも詳しい人には常識です。
ところが、世間では抗生物質が氾濫しています。

ぜひ、ご一読ください。

自閉症スペクトラムとは何か: ひとの「関わり」の謎に挑む (ちくま新書) 千住 淳2016年07月18日 22時23分18秒

自閉症スペクトラムとは何か
これも以前に読んだ本ですが、ちょっと読み返してみました。
この本の一番良いところは、自閉症の人と社会との関わり合いを論じた部分だと思います。
従って、自閉症に「治癒」という言葉を使うかどうかについても考察を加えています。

自閉症という「障害」は社会との関わり合いで決まりますから、子どもが育って行く中で、環境も変わり、自閉症という「発達障害」があっても子どもは「発達」していき、社会とうまく「適合」する場面もあるし、逆にずれる場面もある訳です。
だから、こうした子どもたちに対して、大人が、まず「理解」し、「支援」すれば状況は大きく変化するということです。

優生学を間違った科学として批判している箇所もありますね。
自閉症スペクトラムに関する解説書となっていると同時に、自閉症に悩む人(家族)への応援にもなっているように感じ取ることができます。
ぼくはそう感じました。