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夫婦で映画を観る2012年01月14日 17時46分37秒

アバター
今朝、なぜか映画の話になり、家内は自分が「風と共に去りぬ」も見ていないと嘆きます。
残りの人生を考えると「重要な映画」は観ておきたいと、ま、何だかぼくが口にしそうな台詞をはく訳です。

良質な映画を選んで月に一本鑑賞すれば、年に12本。
還暦を迎えるまでに100本くらいは優に観ることができます。
良い映画の定義には二つあって、一つは世間の評価・評論家の評価の高い映画。
もう一つは、自分にとって個人的な名画です。
両方が一致していることって案外少ないんですよね。

よく、映画史上ベスト10みたいな特集を雑誌がやりますが、洋画であれば間違いなく「2001年宇宙の旅」が入ります。
だけどぼくはこれを観たことがない。
なぜなら、純SFは好きじゃないから。

そうすると、夫婦の趣味を合わせて、生涯に観るべき大事な映画ってそう多くは無いんです。
100本も無いでしょう。

で、今日はたまたま「アバター」(ジェームス・キャメロン監督)を観ました。
理由は単純に700円でDVDが買えたから。
世界で一番売れた映画ですので、内容も世界一です。
はい、申し分ありません。
映像表現の技術もすごいし、デザイン力もすごいと思います。

だけどこういった映画を観れば観るほど、黒澤明の映画がいかに面白かったかよく分かります。
「アバター」の面白さは120点なんですが、それは当たり前で、なぜかというと、これまでのいくつもの面白い映画をつなぎ合わせたように作られているからです。
面白くて当然でしょう。
しかし黒澤の映画は全然違う。
彼が考えた面白さなんですね。
だから、世界中の映画監督から尊敬され、映画はいまだに語り継がれるのです。

「アバター」は、ぼくが還暦になる頃には、まったく誰も語らなくなっていると思います。
だけど、面白い映画ですので、それは誤解なく。