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開かない、宛名職人2011年10月01日 20時16分19秒

2008年に「命のカレンダー」という本を書いた時に、かつてお世話になった全国の小児外科・小児科の「偉い」先生に本を贈りました。

丁寧な感想文を送ってくれて感激したこともありますが(たとえば、九州大学の水田先生)、「ああ、読んでないよ」と言われたこともあります。

受け取った方は、人によっては迷惑だったでしょう。
ああいった本はコストがかからずに、ぼくが送っていると思っている人もいるようですが、そうではありません。
本は1冊、1680円。
送料が500円。
合計で約2000円です。
当時は全国のおよそ100人の先生に郵送しましたから、それだけで20万円の出費です。

それが「積ん読」状態になったり、「別にそんなに良い文章とは思わなかったよ」と面と向かって言われると、ま、気持ちも凹みます。

今日、当時の送り先のリストを確認しようとしました。
「宛名職人」というソフトに住所・氏名の一覧を入力しておいたのです。
ところがこれが開けない。
マックのOSが進化して、当時のデータがどうしても見ることができないのです。

つまりそれはもう、神様が、昔のそういった人たちとは縁を切りなさいと言っているのでしょう。
大学に在籍していた頃は、多くの「偉い」先生達と交流がありましたが、考えてみれば現在はもう関係ありません。
仲のいい人は今でもちゃんと交流があって、Facebookやメールで会話をしています。

ぼくは歳を取ったとはいえ、まだまだ人間として進化する伸びしろは残っているはず。
過去を引きずり、後ろを振り返りながら生きて行くのはカッコ悪いと思います。

「地位や肩書き」とお付き合いしても意義ある人生とは言えませんから、これからは真に友人と言える人と付き合っていきましょう。
「宛名職人」はそれを教えてくれたのだと思います。