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環境整備をしましょう!2007年02月10日 16時30分08秒

今日は定時を1時間、オーバーして診療を終わりました。きんじょう先生のところへ歯の治療に行くまでに少し時間があったので、クリニックの周囲の環境整備をしました。先週に続いて連続です。
ゴミ袋をぶらさげて、ゴミを拾ってクリニック周囲を2周しました。
こういう作業をすると、人間のモラルって何だろうかと思ってしまいます。倫理観の欠如した人間からは選挙権を剥奪すべきだ。なーんて。
ところで、千葉大病院にも環境整備があります。
毎年1回、各診療科から2名ずつ、環境整備要員を出し、病院内の巨大な敷地をゴミ拾いします。僕も参加したことがあります。この制度がスタートして最初の年でした。たしか、その時、僕はまだ文部教官になっていませんでしたから、非常勤でした。まともな収入は無いけど、ボランティアは強要される訳ですね。
大学病院が法人化されて、経営の論理を取り入れると聞いて、この環境整備という悪習は真っ先に無くなるだろうと僕は思いましたが、少なくとも昨年まではこの制度は続いていました。
環境整備をするために雇った職員さんは山ほどいます。その時間帯、彼らは何をしているのでしょうか?
高度先進医療を担う大学病院が、診療時間中に、各科の医者が2名ずつゴミ拾いをしているのです。その間にも、外来で患者さんは溢れかえって、みんなイライラしているのです。
漫画ですね。
この漫画は今年も繰り返されるのでしょうか?

ちょっと市川まで2007年02月11日 22時37分54秒

朝から家族で幕張に出かけましたが、思わぬことから、ちょっと市川まで行くことになりました。
ニッケコルトンプラザです。
ここって何となく、名前は聞いたことがありましたが、行くのは初めてです。こんなにも駅の近くの一等地に立派なショッピングモールがあるんですね。
しかし、驚いたのはその駐車場の駐車スペースの狭さ。車から降りられません!
びっくりです。

『絵はがきにされた少年』2007年02月12日 19時30分35秒

社会人になって20年もすると、中学時代、高校時代の友人との付き合いはほとんど無くなってしまいます。みなさんはどうですか?
僕は中学時代の友人と高校時代の友人がそれぞれ1人ずつ今でも交流があります。
中学時代の友達は毎日新聞の藤原章生君です。
彼はどんな人かと言うと、「世間体や俗世間の価値観に左右されず、自分の中に羅針盤を持っている人」ということになります。

中学時代から、理科や算数が得意な藤原君。国語や英語が得意だった僕。ところが、なぜか運命は、僕が医者で彼が新聞記者。こんな人生は誰も予測しなかったでしょう。

毎日新聞に入社して最初に異動した地が長野県。当時、河原崎先生(現・自治医大教授)が信州大学で生体肝移植を次々と成功させ、彼がそれを記事にしていました。専門用語が飛び交う世界ですから、記事を書いている本人にも難しい言葉があり、その意味を彼から聞かれたりしました。

メキシコ、南アフリカに特派員として長期滞在し、帰国後、本を書きます。
『絵はがきにされた少年』です。
いくつも出版社を廻って、断られ続けた本書は4年目に日の目を見ます。第三回開高健ノンフィクション大賞の受賞です。
受賞から1年が経っていますが、昨日、僕はようやく手にしました。
面白かった!
これは広い意味でのノンフィクション、具体的には「取材に基づくエッセイ」になると思います。これは彼でなければ書けない。そんな内容です。
本書に対する評論は色々な角度から可能と思いますが、僕には「インクィジティブ」=「知りたがり」という言葉が一番印象的でした。アフリカの人たちは日本人や欧米人みたいに「知りたがり」ではないと、アフリカの老人は言います。第二次世界大戦が起きたことはニュースで知っていたけど、それほどの関心は無かった、、、らしいのです。

Googleに依存して生きている僕たちとはまさに文化が違います。僕たちの文化、僕たちの論理、僕たちの意味で『援助』をしても通じませんよね。
久しぶりに、読み進めて行くうちに読了するのが残念な気持ちになる本に出会いました。Amazonでもどこでも手に入りますよ。みなさん、いかがですか?

100人、来ると、、。2007年02月13日 20時33分01秒

連休明けでしたので、予測通り、100名近い患者さんがお見えになりました。
おゆみ野からも、インターネットで『小児外科医』を探して、うちに患者さんがお見えでした。
1日に100人を診察するって大学の先生には理解できない世界ですよね。ついこの間まで、僕自身がそうでしたから。
では、どうやって100人を診るのでしょうか?
別に特別なことはありません。今日の午前中、つまり、9時から12時までの3時間の間に受付した患者さんは51人でした。51人を診察し終わったのが、午後2時。1時間で10人を診ている計算になります。聴診はきっちりできます。
で、午後の「健診・予防接種」は午後2時10分から始めました。要は数分でお昼ご飯を食べた訳です。何のことはない、大学の先生の働き方と同じです。
午後も同じようなペースで診療しました。うちのクリニックは受付終了が早く、午後5時30分に終了です。診療が終ったのが午後7時。僕の集中力もこのあたりで限界です。
で、後は自分の時間。本を読んで、文献を読んで。何のことはない、大学病院での生活と同じです。
さて、今日もインフルエンザはわずかに数人。この状況が続いてくれればと、切に願います。

オーネット・コールマン!2007年02月14日 20時06分02秒

今日は第二水曜日ですから、診療を行なう日です。午前中だけクリニックを開けました。
「冬の嵐」の中を30名くらいの患者さんがお見えになりました。最近の患者さんは「発熱」が大変多い。でも、インフルエンザではありません。それと、嘔吐下痢症。昨年の11月に続いてみつわ台では再び流行っています。さらには、マイコプラズマ。これも昨年の11月に流行しましたが、また、増えてきています。
そんな訳で、今日も半日、忙しく働きました。
午後は自分の時間。院長室で、文献を読んで、文章に書いてまとめました。その時に流したジャズが、オーネット・コールマン。
いわゆるフリージャズですね。時々、猛烈に聴きたくなります。で、聴いて心が落ち着き、、、まっか! 落ち着きませんよ、こんな曲を聴いたら!
なんか、心がざわざわするんですよね、彼のジャズ。これがまた良いんです。
さて、夕食後はゆっくり読書。本を読んでいればとにかく幸せです。

春一番2007年02月15日 20時13分18秒

春一番が吹いて、本当に春が来たかのようです。
青空を見上げると、この雲って、、、、夏??
クリニックの中も今日は暖房をほとんど切ってしまいました。暖かいせいか、今日のクリニックはガラガラでした。火曜日とは一転して、50人を切りました。
そうですか。で、あれば、やることは山ほどあります。
本を読んで文献を読んで、診療時間中ですが、ジャズを聴いちゃうましょう。あ、患者さんがお見えです。iPODを切って、診療しましょう。
明日は大沼教授の最終講義です。10年の思いを込めた最後の講義。感慨が深すぎてとても感想を述べることはできません。

鼠径ヘルニアの幻2007年02月16日 21時44分38秒

大学病院で小児外科医として働いていると、鼠径ヘルニアの患者さんを圧倒的に多く診ます。
小児外科の業界では、鼠径ヘルニアの発生頻度は約30人に1人と言われています。
しかし、これは本当でしょうか?クリニックで外来をやっていると、鼠径ヘルニアはほとんど見ません。
それって単に、うちのクリニックに小児外科疾患が少ないだけのこと?
いえいえ、そうではありません。
臍ヘルニアや陰嚢水腫はいくらでも見ます。それ以外にも鼠径ヘルニアより明らかに多く見られるのは、舌小帯短縮症や、何と漏斗胸です。
舌小帯短縮症は日本小児科学会が『あつものに懲りてなますを吹く』ようなコメントを学会HPに載せたためか、めっきり手術になるケースが減りました。この子たちが、将来、発語の面で悩んだり傷ついたりしたら、学会は責任をとってくれるんでしょう、きっと。舌小帯短縮症はあまりに多く見かけるので、いちいちママにそれを指摘して説明する余裕が無くなっています。健診でどの医者も指摘しないのでしょうね。
さて、鼠径ヘルニアが『日常疾患』というのは、幻なんでしょうか?まあ、がんと違って正確な発生頻度の把握は必要ないかもしれませんね。しかし、この疾患がそれほど頻度が高く無いなら、小児外科医って本当にマイナーな外科医ということになりますね。もちろん、マイナーというのは、悪い意味ではありません。誤解無く。

老眼鏡で処置2007年02月17日 17時38分48秒

今週のクリニックは患者さんの来院数が乱高下でした。
今日も火曜日と同様に、午前の3時間に55人の患者さんがお見えでした。インフルエンザは今日も1人だけ。このまま大きな流行にならない感じです。ありがたいです。
外傷のお子さんも毎日、数人ですがお見えです。熱傷・外傷に対しては「消毒・ガーゼ」は完全に止めています。コストはかかりますが、デュオアクティブを使っています。
今日は、転倒して手のひらに砂粒が異物として入ってしまったお子さんがお見えでした。23G針で異物を取り出しましたが、、、情けないかな、よく見えない。
はっきり言えば、老眼です。
老眼鏡を院長室から持って来て、異物を取りました。
しかし、外科医にとって視力は切実な問題ですよねえ。僕が通っている歯科医師の金城先生。歯科医師も目が命ですよね。あんな遠距離からあんな狭い視野でよく細かい処置ができるなあと本当に感心してしまいます。

4歳の「謎なぞ」2007年02月18日 22時48分03秒

我が家には、この春から「年中組」になる4歳の子どもがいます。
その4歳の子どもと一緒にお風呂に入っていて「謎なぞ」を出されました。
「何で、人間には頭があーるんだ?」、という謎かけです。
適当な返事でお茶を濁そうとしたら、「ぶぶー」と言われてしまいました。
「正解は、夢をかなえるため!」ですって。
これには参りました。

3万件突破!2007年02月19日 20時03分17秒

おお、我がHPも30,000アクセスを突破したではないですか!
素直に嬉しいです。皆さんに感謝!
僕がこのHPを開いた理由は2つあります。
1つは僕が大学で19年間にわたってやってきた業績を、文章でまとめたかったことです。僕はこれまでの大学での仕事に誇りを持っていますから、それを形にしたかった訳です。
もう1つは、全国の小児外科の僕の先輩や友人の先生たちに、僕は元気でやってますよーっと、伝えたかったのです。目的は十分、達成できているようです。

さて、今日の午前中は、クリニックは忙しかったのですが、午後は一転、ガラガラでした。実は先週の疲れが抜けず、体力的にはヘトヘトでしたので、午後はすいていて助かりました。A嬢からはリポビタンDを飲みなさいと言われてしまいました。
あら?日本小児外科学会からアンケートが来ています。小児がん専門医制度に関することです。そうですか、丁寧に返事しましょう。長文になってしまいました。内容が過激だといけないので、一晩、寝かせましょう。明日、もう一度、自分の書いた文章を読み返して、日本の小児がんの子ども達にとって良い提言なら、学会に返送しましょう。