『バリ山行』(松永K三蔵) ― 2024年08月01日 13時48分32秒
この本の優れたところはたくさんありますが、最も優れている点は、めちゃおもしろいこと。
一気読みでした。
芥川賞作品に関しては、毎回必ず読んでいるわけではありませんが、読んでつまらなかった経験はほぼありません。
純文学でも大衆文学でも、おもしろいものは、おもしろいと思います。
そして、やはり文章がいいですよね。
満喫しました。
次回は何を書くのかな。楽しみにしています。
一気読みでした。
芥川賞作品に関しては、毎回必ず読んでいるわけではありませんが、読んでつまらなかった経験はほぼありません。
純文学でも大衆文学でも、おもしろいものは、おもしろいと思います。
そして、やはり文章がいいですよね。
満喫しました。
次回は何を書くのかな。楽しみにしています。
前半終了 ― 2024年08月10日 18時53分34秒
本日をもって、当クリニックは夏休みに入ります。
前半戦、終了という感じでしょう。
今年もたくさんの患者さんがお見えになりました。
ぼくは毎回、「風邪は自然に治る」「風邪に効く薬はない」と説明しています。
ですから、処方する薬は本当に最小限です。
でも、うちのクリニックを受診して、風邪が治らないという話は、みなさん、聞いたことがないはずです。
ちゃんと治っていますよね。
現実的に、うちのクリニックは(たぶん)小児クリニックとして若葉区で一番患者が多く、これは治療がうまくいっていることの証拠だとぼくは思っています。
ぼくと「気の合わない」患者家族はどうぞ、ほかのクリニックに行ってくださいね。
さて、ブログの更新が止まってすみません。こういうときには理由があります。
それは原稿を書いているからです。
年内に出す文庫本が1つ。
ネット記事の連載が1つ。
書き下ろしの書籍が1つ。
仕事が終わって帰宅すると、ずっと書斎にこもって原稿を書いています。
出版が近づいたら、またご報告しますね。
ぼくは夏休みも、原稿書きです。
みなさんは、どうお盆休みを過ごしますか?
今度会ったときに教えてくださいね。
前半戦、終了という感じでしょう。
今年もたくさんの患者さんがお見えになりました。
ぼくは毎回、「風邪は自然に治る」「風邪に効く薬はない」と説明しています。
ですから、処方する薬は本当に最小限です。
でも、うちのクリニックを受診して、風邪が治らないという話は、みなさん、聞いたことがないはずです。
ちゃんと治っていますよね。
現実的に、うちのクリニックは(たぶん)小児クリニックとして若葉区で一番患者が多く、これは治療がうまくいっていることの証拠だとぼくは思っています。
ぼくと「気の合わない」患者家族はどうぞ、ほかのクリニックに行ってくださいね。
さて、ブログの更新が止まってすみません。こういうときには理由があります。
それは原稿を書いているからです。
年内に出す文庫本が1つ。
ネット記事の連載が1つ。
書き下ろしの書籍が1つ。
仕事が終わって帰宅すると、ずっと書斎にこもって原稿を書いています。
出版が近づいたら、またご報告しますね。
ぼくは夏休みも、原稿書きです。
みなさんは、どうお盆休みを過ごしますか?
今度会ったときに教えてくださいね。
サンショウウオの四十九日(朝比奈 秋) ― 2024年08月14日 08時53分34秒
芥川賞、受賞作です。
純文学にもいろいろあり、人によって受け取り方もまたいろいろだと思います。
ぼくは、大江健三郎と西村賢太が好きですが、まるでテイストが違いますよね。
これだけ幅があるということです。
また大江作品は難解だとよく言われますが、ぼくはそう思っていません。
受け取り方もさまざまです。
本作は、医学的にはあまりにも現実離れしていて、ちょっと最初はのめり込めませんでしたが、結局おもしろく読みました。
本の値段がちょっと高いかな?
純文学にもいろいろあり、人によって受け取り方もまたいろいろだと思います。
ぼくは、大江健三郎と西村賢太が好きですが、まるでテイストが違いますよね。
これだけ幅があるということです。
また大江作品は難解だとよく言われますが、ぼくはそう思っていません。
受け取り方もさまざまです。
本作は、医学的にはあまりにも現実離れしていて、ちょっと最初はのめり込めませんでしたが、結局おもしろく読みました。
本の値段がちょっと高いかな?
ツミデミック(一穂ミチ) ― 2024年08月18日 21時35分52秒
直木賞、受賞作です。
さすがに語りも文章もめちゃうまいと思いました。
ノンフィクションになくて、フィクション(小説)にあるものって、「比喩」ですよね。
本作はミステリーなんですが、人の心を描写するときに、上手に比喩を使っていました。
やっぱり、直木賞です。
昔、ミステリーを夢中になって読んだ時期がありました。
高村薫とか宮部みゆきとか天童荒太とか。
『レディ・ジョーカー』とか、『理由』『火車』とか、『永遠の仔』とか、ほんとに面白かったし、文学性がありましたよね。
1990年代かな。
ミステリーはもう、あの黄金時代を越えられないのでは? と思います。
本作は、新型コロナのパンデミック状況下での犯罪や人間心理を描いた作品。よかったら読んでみてください。
さすがに語りも文章もめちゃうまいと思いました。
ノンフィクションになくて、フィクション(小説)にあるものって、「比喩」ですよね。
本作はミステリーなんですが、人の心を描写するときに、上手に比喩を使っていました。
やっぱり、直木賞です。
昔、ミステリーを夢中になって読んだ時期がありました。
高村薫とか宮部みゆきとか天童荒太とか。
『レディ・ジョーカー』とか、『理由』『火車』とか、『永遠の仔』とか、ほんとに面白かったし、文学性がありましたよね。
1990年代かな。
ミステリーはもう、あの黄金時代を越えられないのでは? と思います。
本作は、新型コロナのパンデミック状況下での犯罪や人間心理を描いた作品。よかったら読んでみてください。
『患者の前で医者が考えていること』、順調です ― 2024年08月24日 20時40分17秒
『患者の前で医者が考えていること』(三笠書房)。
https://amzn.to/4czBCh7
内容の一部が、現代ビジネスに転載されました。
(さらにYahoo! にも載っている)
「とにかく、有名な大学病院がいいんです」…!紹介状を書いてほしいと依頼された開業医が明かす「虚しい瞬間」
https://gendai.media/articles/-/136041
いまも「袖の下」はあるのか…外科医が明かす「知られざる悪習」と、患者からもらって「うれしいもの」
https://gendai.media/articles/-/136039
よかったらご覧になってください。
Amazonの順位も500位以内に入っています。
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内容の一部が、現代ビジネスに転載されました。
(さらにYahoo! にも載っている)
「とにかく、有名な大学病院がいいんです」…!紹介状を書いてほしいと依頼された開業医が明かす「虚しい瞬間」
https://gendai.media/articles/-/136041
いまも「袖の下」はあるのか…外科医が明かす「知られざる悪習」と、患者からもらって「うれしいもの」
https://gendai.media/articles/-/136039
よかったらご覧になってください。
Amazonの順位も500位以内に入っています。
運 ドン・キホーテ創業者「最強の遺言」安田 隆夫 ― 2024年08月28日 17時36分23秒
いや、これはなかなか難しい本でした。
ドンキホーテの経営で大成功した創業社長さんが、「運」をキーワードに経営の極意を語りますが、ちょっと理屈が後付けだったり、具体例に乏しかったり、考え方が抽象的な印象を受けました。
本人がこの本を自分で書いたということはあり得ないので、ライターさんはもっと深く取材できなかったのかな?? と思います。
この本がよく売れるのは分かるんですけど、自分のクリニックの運営には関係ないかなと思いました。
ドンキホーテの経営で大成功した創業社長さんが、「運」をキーワードに経営の極意を語りますが、ちょっと理屈が後付けだったり、具体例に乏しかったり、考え方が抽象的な印象を受けました。
本人がこの本を自分で書いたということはあり得ないので、ライターさんはもっと深く取材できなかったのかな?? と思います。
この本がよく売れるのは分かるんですけど、自分のクリニックの運営には関係ないかなと思いました。
大学病院の掟: 小児科医の見たア然ボウ然事情(柳瀬 義男) ― 2024年08月31日 18時09分30秒
これは30年くらい前に読んだ本です。
また読みたくなって古本で購入しました。
30年前に読んだときは、大学病院のあり方を強く批判しているという印象があったのですが、再読してみると、それは一部だけ。
むしろ筆者の青春記という感じです。
ただ、東大の植民地だった帝京大学の、教授絶対の権威主義は強く批判していますね。
その前の段階で、日赤医療センターで川崎先生と一緒にお仕事できたのは、とても幸せだったのではないでしょうか?
ぼくも母校の大学病院を総括してみたいという気持ちがあります。
ただ、あまり悪口は書きたくない。
でも、嫌なことがたくさんあったので(笑)、書かないのも難しい。
そこをどうするかですね。
タイトルはもう決まっているんですよね。
『大学病院の正体』(笑)。ウケるでしょ?
もうちょっと研究してみますね。
また読みたくなって古本で購入しました。
30年前に読んだときは、大学病院のあり方を強く批判しているという印象があったのですが、再読してみると、それは一部だけ。
むしろ筆者の青春記という感じです。
ただ、東大の植民地だった帝京大学の、教授絶対の権威主義は強く批判していますね。
その前の段階で、日赤医療センターで川崎先生と一緒にお仕事できたのは、とても幸せだったのではないでしょうか?
ぼくも母校の大学病院を総括してみたいという気持ちがあります。
ただ、あまり悪口は書きたくない。
でも、嫌なことがたくさんあったので(笑)、書かないのも難しい。
そこをどうするかですね。
タイトルはもう決まっているんですよね。
『大学病院の正体』(笑)。ウケるでしょ?
もうちょっと研究してみますね。
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