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死ぬということ-医学的に、実務的に、文学的に(黒木登志夫)2024年11月13日 09時06分06秒

死ぬということ-医学的に、実務的に、文学的に(黒木登志夫)
前半は教科書(医学書)を読んでいるようで、ぜんぜんおもしろくありませんでしたが、終盤の死にまつわる論考は実に見事でした。
この部分だけで1冊、本を作ってもよかったかもしれません。

思索も深い、表現も豊かだし、よく文献調査もしているし、大変クオリティーが高いと感じました。そしてユーモアも。
ただ、安楽死の定義に関しては、ちょっと整理が不十分で、正確性に欠けていました。
ぼくに取材してくれればよかったのに。

でも、こういう本を、ぼくに書けるかと問われれば、書けません。88歳でこういう大作を仕上げるのは、本人の才能もあると思いますが、飽くなき好奇心みたいなマインドも大きいのでしょう。
努力を惜しまない集中力もあるのでしょう。

とても真似できませんが、ぼくもまだ62歳。努力は続けたいと思います。
なお、前半部分は、一般の人には十分おもしろくためになると思います。
多くの人におススメです。

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