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医療的ケア」の必要な子どもたち:第二の人生を歩む元NHKアナウンサーの奮闘記(内多勝康)2018年11月07日 22時56分10秒

医療的ケア」の必要な子どもたち:第二の人生を歩む元NHKアナウンサーの奮闘記
医療的ケアが必要な子どもたちについて、広く、深く書いています。
とても大事なことですので、こうした本はたくさんの人に読まれた方がいいでしょう。
しかしながら、本の出来としては多くの要素を詰め込み過ぎたために、本の中心を貫く柱のようなものがぶれた印象があります。
サブタイトルに「奮闘記」と書かれていますが、それはイントロダクション程度でした。
そして成育医療センターの「もみじの家」の紹介が最後の方に回されるという構成は、いくらなんでも凝り過ぎだと思います。
もっと素直に「奮闘記」を書いて、その合間にいろいろな「医療的ケアの必要な子」を紹介すれば良かったと思います。

多くのお子さんを紹介することも大事なことですが、一人のお子さんの生活を長期にわたって描き続ける手段も有効だと思います。
ぼくは後者の方が読者に理解が深まると考えて、「呼吸器の子」を書いた訳です。
本書で医療的ケアを要する子に関心を持った読者は、拙著「呼吸器の子」も読んでみてください。