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野党がだらしない・・・は本当か?2023年02月21日 20時41分24秒

メディアが政権を批判したり、自民党を批判したりするときに、必ずと言っていいほど「野党がだらしないから、こうなる」のような野党批判に話が落ち着くことが大変多い。
これって政権や自民党を批判しながら、野党も批判してバランスをとっているように見えますが、実は、「現状維持がいい」と言っているのと同じことです。

権力を持っていない野党を批判して一体何の意味があるのでしょうか?
メディアの仕事は政権のチェックです。そのたびに返す刀で野党を批判しても、喜ぶのは自民党だけです。

野党は本当にだらしないのでしょうか?
下野したときの自民党だってこんなものだったと思います。
とにかく政権についていれば、優秀な官僚が手助けしてくれますから、法案の作成だって何だって、野党よりはるかに有利です。

たしかに立憲民主党の支持率は上がってきません。
なぜでしょう。それは、日本人の多数が保守的思想を持っているからです。
つまりリベラルな人が非常に少ない。それが日本です。
アメリカでは保守とリベラルで国が真っ二つに分かれています。
先の上院選挙では「中絶の自由」が争点になり、民主党が大善戦しました。
日本じゃあり得ないですよね。

日本で2009年に民主党が政権を取れた理由はなんでしょうか?
それは鳩山さん、小沢さん、菅さんと3人の政権を担った経験のある人たちがリーダーだったからでしょう。
つまりあの頃の民主党は、別にリベラルではなかったのです。
自民党のオルタネーティブだったわけです。

ぼくは今の野党で問題が大きいのは、小所帯の政党だと思いますよ。そんな些細な違いで党を別にしてどうするんですか?
自民党には高市早苗さんと野田聖子さんが同時に所属しているんですよ。
野党の党首になるとSPの護衛がつくという話も聞いたことがあります。
政権を取るより、お山の大将の方が気持ちがいいのでは?

まず自民党政治を変えるとなぜ決心してくれないのでしょうか。
残念すぎます。

10歳の誓い2023年02月21日 22時07分10秒

10歳の誓い
障害者メディア(雑誌)、コトノネ45号、現在発売中です。

https://amzn.to/3keN1Of

この本の中の「ぶっちゃけインタビュー」。ぼくも登場したことがあります。

今回の泉房穂・明石市長に対するインタビューを読んで、泣きそうになってしまいました。
弟さんは脳性麻痺なんですね。
明石市は障害者に冷たく、社会に復讐を誓ったのだそうです。
6歳で人生が変わり、10歳で政治家を志したと言います。
社会を変えようという意思の根源は怒りなんですね。

コトノネ、ぜひ買って読んでください。
非常に素晴らしいインタビューです。

ボブ・ディラン(北中正和)2023年02月23日 15時01分31秒

ボブ・ディラン (新潮新書)
ボブ・ディランのソフトなファンなので、さっそく読んでみました。
ソフトな内容を期待したのですが、かなりハードで専門的な本でした。
これはハードなファンではないと、ちょっとついていけない感じです。
いや、つまらないとかそういう意味ではなく、本のクオリティーが高いということです。
ミーハーな内容ではありません。

知らない曲名もたくさん出来てきましたので、ぼくはファンと呼べるほどボブ・ディランを聴き込んでいないようです。
今日は、アップルミュージックでいろいろ聴いてみようと思います。

音楽ファンには見過ごせない1冊です。ぜひ、どうぞ。

ウクライナ戦争は終わるのか?2023年02月23日 15時16分48秒

戦争はよくない。
戦争反対。
こういう言葉をふだん耳にします。
これはあまり正しくありません。なぜなら、ロシアが侵略すればウクライナは戦いますから戦争になるのです。
もし、ウクライナがあっさり降伏すれば戦争になりません。
ですから、いけないのは戦争ではなく、侵略です。他国の自由を侵すことです。

ウクライナは降伏して戦争を終わらせるべきだという意見をいう政治家もいますが、侵略を受け入れるのは、戦いをやめるより難しいでしょう。

「どんな愚者でも戦争を始められるが、一旦始めてしまえば、どんな賢人でも止められない」というのは、ソ連の元首相フルシチョフの言葉です。
彼はキューバ危機で第三次世界大戦を思いとどまりましたが、プーチンにはそういう考えはないようです。

ウクライナ戦争がいつ終わるのか、という問いに答えられる人はいないでしょう。専門家でも分からないはずです。
アフガニスタンに侵攻・戦争を仕掛けたソ連・アメリカは泥沼に引き込まれました。
ベトナム戦争も同じ。
いや、日本だって戦争をやめることができず、原子爆弾を2発も落とされる羽目になりました。

終わるべき戦争が終わるためには国の指導者が交代するしかないのではないでしょうか?
対ロシア制裁に加わっている国は日米欧の50ヵ国くらいです。
アフリカや中東は参加していません。
ましてや、中国はロシア寄りだし、インドも明確な態度をとっていません。

世界は対ロシアで団結しているわけではないのです。
残念ですが、この戦争は長期化し、泥沼化するとぼくは見ています。

ある行旅死亡人の物語 (武田 惇志, 伊藤 亜衣)2023年02月26日 17時20分09秒

ある行旅死亡人の物語
行旅死亡人という言葉を知っていますか?
これは身元不明で亡くなった人のことをいいます。
孤独死という言葉が広く使われるようになっている現代において、行旅死亡人は毎年数百人います。
この本も、官報に載った一人の女性、行旅死亡人を新聞記者が目に止めたことが発端でした。
彼女はいったい何者なのか?
2人の記者が半年をかけて彼女の身元を突き止め、その人生をあぶり出していきます。

これはちょっと稀有なノンフィクションです。
謎を解くという面と、新聞記者の執念みたいなものと、両方が描かれています。
ネタバレで結論を言うと、彼女の身元は明らかになり、親戚関係もはっきりします。
ところが、彼女がどういう人生を歩み、なぜ亡くなった時に3400万円もの現金を持っていたのかは明らかにできませんでした。

彼女はそっとしておいてほしかったのか、それともちゃんとした墓地に埋葬してほしかったのか・・・それは誰にも分かりません。
しかし2人の記者の執念によって、彼女の生きてきた道のりに意味づけがされたことは、よかったと思います。ぼくの感想は、お節介かもしれないけど。

なかなか読めない傑作でした。
ノンフィクションとしてそうとうレベルが高いと思います。みなさんもぜひ、読んでみてください。おススメです。

異次元金融緩和を続けるのか?2023年02月26日 21時01分24秒

新しい日銀総裁候補・植田和夫さんが所信を表明しました。
当面は現在の金融緩和を続けるそうです。
ま、やめるなんていったら総裁になれませんから、それは当然でしょう。
しかし、現在の金融政策がこのまま続くなんていうことはありません。
金融緩和によるデフレからの脱却は完全に失敗しました。
大企業は大儲けですが、一般の人々は給料も増えず、ほとんど何の恩恵も受けていません。

自民党政治家や日銀は「道半ば」と言っていますが、永久に「道半ば」じゃないですか?
こういうのを「雨乞い理論」って言うんです。
雨乞いしているのに、雨が降らない。それは祈りが不十分だから、もっと一生懸命雨乞いすれば、いつか雨は降る。
これが「雨乞い理論」です。

黒田総裁は選挙で選ばれたわけでもないのに、いったい何の権限があって、硬直した金融政策に拘泥し続けたのでしょうか?
もうこれはメンツだけとしか言いようがありません。
絶対に自分の非を認めない。どこかの政党と同じです。

欧米は金利を上げたため、円を売ってドルを買う動きになり、超円安になりました。
結果、輸入にお金がかかり物価が大きく上昇しました。
日銀が、日本国民を苦しめてどうするんでしょうか?

植田和男さんは、学者だそうです。
学者であれば、メンツにこだわらず科学的な金融政策をお願いしたいものです。
たぶん、出口を探るのではないでしょうか?

しかしそれにしてもタチが悪いのは、自民党の中のある派閥です。
絶対に失政を認めたくないから、今後も金融緩和の継続に圧力をかけてくるでしょう。
日本国民の民意と乖離した政策が、一つの派閥のプレッシャーで行われている状況は、本当に許しがたいことだと強く感じます。

グローバルサウスの不信感2023年02月27日 21時47分03秒

ウクライナ戦争の最大の被害者は、もちろんウクライナ国民ですけど、その次にくるのはグローバルサウスではないでしょうか。
南の途上国は、北の先進国に対してぬぐい難い不信感があります。
地球規模の災厄は、すべて北半球が引き起こしたものです。

ウクライナ戦争によって国際的に資源が不足し、バングラディシュでは停電が常態化しているとのことです。
世界規模の食糧不足も深刻です。

アメリカと欧州がロシアを非難し軍事支援するのは、もっともなことかもしれません。
だが、南はどう思っているのでしょう。どんな形でもいいから、早く戦争が終結してほしいというのが本音ではないでしょうか。

ロシアが悪くてアメリカが正しいというのは本当でしょうか。
アフガニスタン戦争は正義の戦いだったのでしょうか。
イラン戦争は?
そしてパレスチナ問題を、南の国々は冷めた目でみているように思えます。

気候変動問題でも、原因を作ったのは北の先進国で、被害を被っているのはグローバルサウスです。
もし、人類が、あるいは地球が滅びることがあったら、その原因になるのは北側先進国としか、ぼくには思えません。

冤罪は今でもあるのではないか?2023年02月28日 20時50分04秒

今から39年前、滋賀県日野町で強盗殺人事件がありました。
逮捕・起訴されたのは阪原弘・元被告です。
強盗殺人は有罪と判断されれば無期懲役か死刑しかありません。
阪原弘さんは、捜査段階では「自供」しましたが、裁判では「自白を強要された」として無罪を訴えました。
結果は有罪。無期懲役となりました。

阪原さんは獄中で健康を害し、結局病死しました。
遺族は無実を固く信じて、「死後再審」請求をしました。
そして今回、大阪高裁が再審開始が妥当だと判断しました。
要は裁判のやり直しですが、こういうパターンでは、やり直し裁判でほぼ間違いなく無罪が言い渡されます。

ぼくは個人的に冤罪問題に深い関心があり、関係する書籍はずいぶん読んできました。
そしてさまざまな評論も目にします。
すると、そういった冤罪事件は今から数十年前のものばかりなので、現代に冤罪はないという説によく出会います。

本当にそうでしょうか?
冤罪が起きる理由にはいろいろあると思いますが、そのうちの一つが警察・検察のメンツだと思います。
いったん、有罪に持って行こうと決めたら、あとに引き返すことができないのですね。
検察は100%正しいという無謬性のプライドに囚われいるのではないでしょうか。

講談社の漫画雑誌『モーニング』の編集次長だった方が、奥さんを殺害したとして東京高裁で11年の懲役刑になりました。
ところが最高裁が東京高裁に審理のやり直しを命じています。
元社員の人は、6年間も拘留されているそうです。
これが無罪判決だったら、どうやって検察は責任を取るのでしょうか?
せめて今からでも保釈を認めるべきでしょう。

この事件では、奥さんが産後うつから自殺したと元社員は主張しています。本当に捜査をつくされたのでしょうか。

冤罪は社会を不安定にします。個人への最大の人権侵害でもあります。
絶対にあってはなりません。

学びを結果に変えるアウトプット大全(樺沢紫苑)2023年02月28日 22時11分36秒

学びを結果に変えるアウトプット大全(樺沢紫苑)
いわゆるビジネス本というのがどういうふうに書かれているのかに興味をもち読んでみました。
たいへん面白かったです。
ぼくにとって役立つかどうか、今後検証するとして、読み物としてとても惹きつけられました。

なるほど、「アウトプット」を切り口にここまで考えることができるのか。
驚きもありましたし、とても感心しました。

この本は、昨年の1月で46刷。
アマゾンでもレビューが3700くらい付いているし、順位も相当上位を保っています。
驚異のロング&ベストセラーですね。

ビジネス本、面白いじゃないですか。
もう少し研究してみます。
樺沢先生、ありがとうございました。