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我が家のヒミツ (集英社文庫) 奥田 英朗2018年08月20日 16時18分05秒

我が家のヒミツ (集英社文庫) 奥田 英朗
来週夏休みを取るので、そのときにゆっくり読もうと思って購入しました。
しかし、読みたくて読みたくてがまんできず、読んでしまいました。
面白い。
本当に面白いです。
文章はある意味でパターン化されていますが、題材の見つけ方とか、人の心の機微の見つめ方とか、本当にこの人は天才だと思います。

ぼくは純文学と大衆文学に分けるというのは、性に合いませんので、あらゆる現代作家をまとめて評価すると、梁石日さん、花村萬月さん、西村賢太さん、奥田英朗さんは、最高の作家さんだと思います。
文学を書いている作家さんは、当たり前とはいえ、どの方も本当に文章がうまいですよね。
奥田さんの文章も、目がつり上がったようなシャープな文体を駆使するわけじゃないんですけれど、考え抜かれた表現だと思います。
ベースにあるのは、人を見る目なんでしょうね。観察眼かな。
人間が好きなんだと思いますよ。

面白い小説を読みたい人! どうぞこれを読んで下さい。

緊急出版! 枝野幸男、魂の3時間大演説「安倍政権が不信任に足る7つの理由」2018年08月20日 22時44分30秒

緊急出版! 枝野幸男、魂の3時間大演説「安倍政権が不信任に足る7つの理由」
先日閉会した国会で、内閣不信任決議案を提出した野党を代表して演説をおこなった枝野さんの発言記録が本になりました。
枝野さんの演説は3時間近くに及び、記録が残っている衆議院では最長のものだそうです。
しかし、ただ長いだけではありません。
安倍政権の政治的劣化を論難するだけにとどまらず、立憲主義、民主主義、理想の国会、理想の政治について語っています。

この本を出版したのは、扶桑社です。ご存じの方も多いと思いますが、この会社はフジサンケイグループです。つまり自民党の側、政権の側について擁護の論陣を張って報道をおこなう会社です。
その扶桑社が、言ってみれば宿敵にあたる枝野さんの演説を本にしたというのは、立場を超えて政治の理想に何か感じるところがあったからでしょう。

この本を読んで最も驚いたことは、3時間の演説にあたって枝野さんは原稿を作っていなかったということです。
項目立てをしたレジメだけで、憲政史に残るような演説をしたということは、彼の普段からの政治家としての軸がいかにしっかりとしていたかを表しています。

一時の勢いはないとは言え、安倍政権は今でも50%くらいの支持率を誇っています。
この日本人の心情って一体何だろうと不思議に思います。
「美しい国」とはほど遠い姿をさらけ出した先の国会にあって、枝野さんの演説は一筋の光明だったとつくづく感じます。
みなさんも読んでみてください。
現在、Amazonで大ベストセラー中です。