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10倍速く書ける 超スピード文章術 (上阪 徹)2018年08月06日 23時05分08秒

10倍速く書ける 超スピード文章術
なるほど、こう来ましたか。
10倍速く書けるというので、作文術かと思いましたが、筆者によれば書く前に本は完成している(それに近い)ということですね。
大事なポイントは読者を想定すること、その読者に何を伝えたいか目的を明確にすること、そしてそのために素材を集めるということです。
大変納得することができました。

文章術に関しては、目の前の相手に語りかけるように分かりやすく書くと述べていますが、そもそも上坂さんは語るのがうまいのではないでしょうか?
作家さんという人種は必ずしもみんながそうではありません。
以前、講談社g2でノンフィクション作家にインタビューを行いましたが、ほとんどの人は「フツー」に喋るんです。
ところが文章になるとものすごい「冴え」を見せるんですね。
文章も喋りも同様にうまかったのは、佐野真一さんかな。
彼はまさに語るように書いていたのだと思います。

一般的には語る力と書く力は少し違うんじゃないかなと思います。
ぼくも歳を取って本当に喋る力が落ちました。患者さんに対してもそうだし、インタビューを受けるときでもそうです。「いい言葉」が出てこないんですね。
しかし書くことに関しては決して衰えたとは思っていません。
ま、進歩もしていませんが。

しかし上坂さんの書く力は本当にすごい。
5日間で10万字、1冊の本を書くなんて、とても実感できません。才能のある人が羨ましいな。