アクセスカウンター
アクセスカウンター

死はこわくない(立花 隆)2021年09月23日 23時44分03秒

死はこわくない
以前に単行本で読みましたが、文庫本になっていることを知って買い求めました。
75歳のときに書いた本ですから、やはりそれはすごいなと思います。
ただ、内容としては、書き下ろしというよりも、以前に発表された原稿をまとめたものです。
前半は立花さんの死生観や臨死体験について。
後半は、「意識」とはどこまで科学で解明されているかを語ったものです。

立花さんが臨死体験の取材に取り組んだ理由はなんでしょうか?おそらく死が怖かったからではないでしょうか?
結果として「あの世」というものはないと結論づけて、臨死体験とは脳が生み出す幻覚という考えに行き着きます。
その取材と考察を通じて、死は怖くないという境地に到達したのでしょう。

ぼくは医師としてたくさんの死を見てきましたので、詳しくは書きませんが、死が何かの終わりとは思っていません。
また、痛いものとも思っていませんし、恐怖ではありません。
ただね・・・家族にもう会えないと思うとつらいです。
子どもたちが立派に社会人として、生き方の基盤を築いてくれるまでは、死ぬことはできないなと思います。
いや、基盤を築いても、やはり会えなくなるのは淋しいかな。

ぼくも、頭がシャープで、医者として責任を持った仕事ができるのは、あと何年なのか・・・分かりませんが、それまで一生懸命生きようと思います。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック