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更年期障害だと思ってたら重病だった話(村井 理子)2021年09月11日 21時43分50秒

更年期障害だと思ってたら重病だった話
村井さんの新作です。夕方から読み始めて、夜に読み終えました。
大変深刻な内容なんですが、そこはエッセイの名人である村井さんが軽やかに書きます。
もちろん、苦しいこと、つらいことの記述もたくさんありますが、読者が読んでいてしんどくならない書き方をしているのはさすがと思いました。
闘病記で大事なことは、病状をどれだけ正確に描けるか、そして自分の心をどこまで深掘りできるかという二点にあります。
(このことはいつも書評で書いている)
初回の保存療法が終わって自宅に戻ったときのつらさが、心不全患者の姿をリアルに表現しているなと思いました。
それから、術後の心嚢ドレーンの痛みと違和感ですね。あそこもリアルでした。

ぼくがこの本で一番よかったと思ったのは、実は後書き(のような総括)の部分です。
病を経て、村井さんはライフスタイルを変えます。コンパクトライフ、シンプルライフに変えていきます。お酒も減らしました。
まさに生き返った、生きなおしたという感じでとてもよかったです。
内澤旬子さんの『身体のいいなり』をなぜか思い出してしまいました。
これからもニューライフを、無理せずに堪能してくださいね。

蛇足を少々。初めの方に、「闘争か逃走」に関するアドレナリンの例えが出てきますが、あれはちょっと医学的に正しくありません。重版のときに筆を入れた方がいいのではないと思いました。
実は、ぼくも闘病記を書きたいと中央公論の編集者に相談したことがあります。しかし、闘病記は売れないと言われて却下されたことがあります。1年くらい前かな。
村井さんが書けたのは、内容はもちろん、作家としての力量が中公に高く評価されているのでしょう。
ま、ぼくもいずれ書きます。中央公論以外で。

いずれにしても、村井さんらしい、いい文章で心に残る一作になっていました。
おススメします。