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がんと向き合って(上野 創)2017年07月31日 16時28分20秒

がんと向き合って
10年くらい前に読んだ本ですが、ちょっと調べたいこともあり再読しました。
幹細胞移植をやりながら2回も肺に再発し、よくぞ上野さんは生還したと思います。
ぼくは大学にいた時、200人を超える小児がんの治療をしましたが、「再発」と「死」はほとんどイコールでした。再発を乗り越えて助かったお子さんは2人しか見たことがありません。
上野さんご夫婦のがんばりもあったし、執念深く治療を続けた医師団のがんばりもあったでしょう。

それにしても、いや、当然と言うべきか、闘病を記録した筆者の文章力は見事です。さすが新聞記者ですね。
がんと向き合った頑張っている姿を知れば、勇気づけられる人も多いでしょう。
闘病記は人間の究極の姿や死生観が表現されますから、心に深く突き刺さることがあります。
本書もそうした闘病記の代表的な一作です。

追記)検索してみたら、10年前にもここで書評を書いていますね。