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ポンコツズイ 都立駒込病院 血液内科病棟の4年間 (矢作 理絵)2016年01月27日 19時35分28秒

ポンコツズイ 都立駒込病院 血液内科病棟の4年間
笑える、、、とか、コミカルとか、、、そういう評価もあるようですが、ぼくには笑える場所は一つもありませんでした。
きょうだい間の骨髄ドナーの話や、仕事の上司の「罰」という言葉などは、読んでいて耐えられないくらい不快でした。
体中に紫斑ができても医者に行こうとしないのは、常識がないのか、自分の体を大事にしていないのか、理解できませんでしたね。

また、著者は治療の合併症で命をもっていかれる直前でした。
患者の側からしたら、後日の笑い話になるかもしれませんが、医者の立場からすると、まったく笑えません。
骨髄移植は命がけの治療です。
ぼくも何度も造血幹細胞移植をやりましたが、患者さんを死なせたことは一例もありません。
そんなことがあれば、医者を辞めていたと思います。
大変怖い本でした。

怖い本が読みたいという人には大変オススメです。
これは皮肉じゃありませんので、念のため。