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謹賀新年2016年01月01日 22時56分22秒

新年を寿ぎ謹んで新春のお慶びを申し上げます。

2016年も皆様にとって多幸な一年であることを心から祈っています!

日本人の死生観を読む 明治武士道から「おくりびと」へ 島薗 進2016年01月04日 22時41分26秒

日本人の死生観を読む
勉強になりました。

儒教とは何か 増補版 (中公新書) 加地 伸行2016年01月07日 10時16分18秒

儒教とは何か 増補版
ぼくも儒教とは宗教であろう・・・と思っていたので、大変納得できる一冊でした。
「孝」という概念で死後の世界を説明し、「親殺し」や「妊娠中絶」を否定するところがとても理にかなっていると感じました。

とても勉強になりました。

記者ハンドブック 第12版 新聞用字用語集 (共同通信社)2016年01月11日 22時52分47秒

記者ハンドブック 第12版 新聞用字用語集
文章を書いていると、こういう本も必要なんですよね。

日本語表記ルールブック (日本エディタースクール)2016年01月12日 20時58分51秒

日本語表記ルールブック
こういう本も役立ちます。

無戸籍の日本人(井戸 まさえ)2016年01月14日 22時16分03秒

無戸籍の日本人(井戸 まさえ)
大事なことがたくさん書かれている良書です。

「道程:オリヴァー・サックス自伝」 オリヴァー・ サックス, 大田 直子 (翻訳)2016年01月17日 16時06分38秒

道程:オリヴァー・サックス自伝
400ページを超える長編でしたがあっと言う間に読んでしまいました。
彼は神経内科医であり、エッセイ作家です。
ロバート・デ・ニーロ主演で映画化された「レナードの朝」で有名ですが、面白い作品はほかにも多数あります。

先日、彼は82歳で亡くなりました。その直前に自伝を残していたのですね。

この自伝には(当然と言えば当然ですが)私たち読者が知らないことがたくさん含まれています。
彼がバイク乗りのスピード狂だとか、ウエイトリフターであるとか、そしてゲイであるとか。
また彼は「過剰」な人であると同時に、内気で孤独がちな人でもあったのです。
しかし、こういった特性・個性はどんな人にも見られるでしょう。
オリヴァー・サックスが特異だったのは、書くことへの偏執的な愛着です。
これはやはり才能と言うべきでしょうね。
ぼくみたいな凡人にはとても真似できません。

先日、日本で「知の巨人」と謳われたノンフィクション作家が、「死」に関する本を出版しました。
ところがその本は、内容に乏しく、新しいことには触れておらず、分量もわずかで、ぼくはびっくりしました。
「知の巨人」と言われた人でも75歳になるとこういう本しかつくれなくなってしまうのかと悲しくなったのでした。
一方の、オリヴァー・サックスの自伝は彼が80歳を過ぎてからの作品です。
まるであぶらがのりきった作家のように、書き上げています。

人間には「書きたい」とか「表現したい」という欲があります。
そういう欲を高次元で実現していて、ぼくは勇気をもらったように感じました。
ぼくは名も無き市井の人ですから、ぼくが自伝を書いてもどの出版社も相手にしてくれません。
でも、65歳くらいになったら、ぜひ自伝を書いて「オンデマンド」の発売で自費出版したいと考えることにしました。

ぼくが2007年に本を書き始めたとき、ぼくの友人は「日本のオリヴァー・サックスを目指せ!」と元気づけてくれました。
天才と凡人の差は埋めようがありませんが、ぼくももう少し著述活動は続けていくつもりです。
オリヴァー・サックス氏のご冥福をお祈り致します。

家族幻想: 「ひきこもり」から問う (ちくま新書) 杉山 春2016年01月24日 11時42分55秒

家族幻想: 「ひきこもり」から問う
引きこもりに関する15年間の取材をもとにした作品です。
ぼくにもう少し引きこもりに関する知識があれば、もっと面白く深く読めたと思います。ちょい勉強不足でした。

本を無料に!2016年01月25日 22時27分09秒

本を無料に!
今日もAmazonから本が5冊届きました。
年間100作くらいは軽く読んでいますので、書籍にかける金額はけっこうな値段になります。
本は人生の最大の楽しみですから、どれだけ高価でも支払うことにやぶさかではありません。
しかしながら、現在の出版不況の理由の一つは、本の価格が高いことにあるのではないでしょうか?

一昨年上梓した「運命の子」は、わずか220ページしかないのに本体だけで1500円もします。消費税を入れると1620円です。
これはいくら何でも高すぎないでしょうか?
1時間ちょっとあれば読了してしまいますよ。

ぼくは現在、アップルミュージックに加入しています。家族で入っていますので、支払は月々1480円。
ぼくは毎日ロックとジャズを聴き放題で、長女はクラシックを聴き放題です。
ももクロのシングルCDは買うまでもなく、You Tube で視聴可能です。
また映画だってiTune でレンタルすれば400円くらいで観ることができます。
いえ、映画館だってシニア料金はかなり安いです。

それに比べて本の価格の高いこと!
本がなぜこれほど高いのか、業界は真剣に考えているのでしょうか?

アップルミュージックとかYou Tube が低料金もしくは無料というのは、もちろん経営戦略的な裏付けがある訳です。
それはカスタマーを囲い込んで広告を見せているのですね。
ももクロの曲が無料で視聴できるのは、これによってファンを獲得し、ライブに足を運んでもらう訳です。
ライブではグッズの販売もあるし、ライブに感動した人はDVDを後日購入するという仕組みです。
したがって、ももクロはCDの売り上げは全然大したことはありません。しかし、ライブの動員数とDVDの売り上げが大きいのです。

出版業界も発想を変える時代ではないでしょうか?
最新の統計では、雑誌の売り上げがまたも低下し、電子書籍は少し上昇したようです。
雑誌などは全部無料にしてネットに公開したらどうでしょうか?
もちろん、広告を入れて。
今週号の週刊文春なんてものすごいアクセス数になると思いますよ。

文庫本は安いし、保管に場所を取らないから今のままでいいかもしれません。
しかし、単行本のあり方はどうなんでしょうか?
すべて電子化して、さらに値段を文庫本より安くして、うまく広告を入れるか、ユーザー登録者に広告を送るか、、、、ま、そんな感じで広告代理店とうまく共同作業はできないものでしょうか?
これだけ単行本の値段が高いと、図書館に負けてしまうでしょう。
図書館には図書館の知的な役割があるのですから、それを果たして欲しいし、町の本屋さんは文庫本だけを売って、同時に、知識や人と出会えるような開かれたカフェみたいな姿に変わっていけばいいと思います。

知的文化の形態はどんどん変容を遂げているのに、これだけ旧態依然としている業種はあまりほかにないのではないでしょうか?
医者の世界でも、先輩から後輩へ技術・知識を伝える、または、学会で自分から他へ発信する、、、そういう手段・方法はこの20年で完全に様変わりしました。

ぼくは「紙の本」が好きなので、もちろん、保管できる文庫本は残って欲しい。
しかし、価格の問題は業界がうまく解決しないと、将来の展望が暗くなるのではないでしょうか?
高い、売れない、人気作家に頼る、多様性がなくなる、読者が減る、売れない、高くなる。
こういう循環にあるような気がします。