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ある患者さんからのメール2008年09月12日 20時10分11秒

さっき、僕が大学病院時代に診ていたお子さんのママからメールが来ました。
内容は2つあります。
1つは、「著者に聞きたい本のツボ」で、僕の喋りが上手で驚いたとのことです。
http://www.nhk.or.jp/radiodir/asa/book.html
大学病院で治療を受けていた時は、そう思ったことは無かったそうです。
う。そ、そうですか?
医者が患者さんに説明することを業界用語で「ムンテラ」と言いますが、僕のムンテラはとても分かりやすいって、看護師の間なんかでも有名だったんですけど。
特に、小児がんなどの命に関わる説明になると、僕の背後からオーラが立ち昇ると言ってくれた人もいるし。
まあ、それではまるで新興宗教の教祖様ですけどね。

もう1つは、昨日の日本テレビのドキュメント。
順天堂小児外科の山高先生の話題。
僕はちゃんと観ていなかったのですが、何でも「怒られて辞める様な医者は、医者にならないほうがまし」という発言があったそうですね。
僕が千葉大小児外科に入局した21年前は、メチャクチャ封建的・前近代的な徒弟制度で、毎日毎日これでもかって言うくらい怒られていましたけどね。
僕はそういう医局が好きでしたが、こういう体質では現代の若い子はついて来ませんよ。
現に、今の千葉大小児外科はそういう体質ではありませんし。

若い医者を甘やかしても、良医はできないと僕も思いますが、「怒られて辞める様な医者は、医者にならないほうがまし」っていうのは、ちょっと言い過ぎではないでしょうか?

そのドキュメントを観て小児外科医になる人もいるし、逆にやめる人もいると思うのです。
だって視聴率が13.2%あったそうですよ。
1000万人以上の人が観た訳ですからね。

ただね、山高先生もそういうことを伝えたかった訳じゃないかもしれません。
テレビは製作者のものであって、山高先生のものではありません。
山高先生は単なる素材ですから、テレビ製作者に良い様に料理されてしまう訳です。

僕も来週16日(火)の朝ズバッ!でどのように料理されているか、注目しましょう。
僕は素材です。
うまい料理になっていることを期待します。