家族(村井 理子) ― 2022年02月09日 20時39分28秒
夢中になって読みました。
家族ってなんでしょうか?
家族は自分という存在の拠り所であり、同時に窒息しそうになる人間関係の坩堝みたいなものではないでしょうか?
村井さんは、家族を愛し、また遠ざけ、ときに裏切られ、それでも赦すという関係を持ち続けていました。
抜き差しならぬ、とても濃い関係があったことが見てとれます。
『兄の終い』を読んだとき、村井さんは単に兄を嫌っていたと、読んだぼくは思い込みましたが、そういう単純な関係でなかったことがこの本でよく分かりました。
家族に対してそこまで強い「想い」を持てるというのは素晴らしいことだと思います。
この世の中には、さまざまな家族の形があって、どの家族が幸せとか、どの家族がそうでないとか、それは誰にも分からないことです。いえ、当人たちにも分からないことだと思います。
一緒にいて幸福とか不幸とか、そういうものを超えて、一緒にいなければいけないのが家族なんだと思います。
ぼくは『ぼくとがんの7年』で家族のことを少しだけ書きました。なぜ「少しだけ」かと言うと、少しだけしか書けなかったからです。
ぼくの両親に対する想いは、複雑すぎるため、筆を走らせることに限界があったのです。
何十年と言う家族の歴史の中に、たとえどんなことがあったとしても、やはり家族は家族で、その関係性は断ち切ることはできないし、死別してもいつまでも想いが残り、引きずるものなのでしょう。
ぼくは、重く引きずっています。いいとか、悪いとかでなく。
この本をどう読むかは人によってさまざまだと思います。
いろいろな意見があるでしょう。
ぼくにとってこの本は、ぼくの心の奥の深い部分に収まっていくような作品でした。
みなさんもぜひ読んでみてください。お勧めします。
家族ってなんでしょうか?
家族は自分という存在の拠り所であり、同時に窒息しそうになる人間関係の坩堝みたいなものではないでしょうか?
村井さんは、家族を愛し、また遠ざけ、ときに裏切られ、それでも赦すという関係を持ち続けていました。
抜き差しならぬ、とても濃い関係があったことが見てとれます。
『兄の終い』を読んだとき、村井さんは単に兄を嫌っていたと、読んだぼくは思い込みましたが、そういう単純な関係でなかったことがこの本でよく分かりました。
家族に対してそこまで強い「想い」を持てるというのは素晴らしいことだと思います。
この世の中には、さまざまな家族の形があって、どの家族が幸せとか、どの家族がそうでないとか、それは誰にも分からないことです。いえ、当人たちにも分からないことだと思います。
一緒にいて幸福とか不幸とか、そういうものを超えて、一緒にいなければいけないのが家族なんだと思います。
ぼくは『ぼくとがんの7年』で家族のことを少しだけ書きました。なぜ「少しだけ」かと言うと、少しだけしか書けなかったからです。
ぼくの両親に対する想いは、複雑すぎるため、筆を走らせることに限界があったのです。
何十年と言う家族の歴史の中に、たとえどんなことがあったとしても、やはり家族は家族で、その関係性は断ち切ることはできないし、死別してもいつまでも想いが残り、引きずるものなのでしょう。
ぼくは、重く引きずっています。いいとか、悪いとかでなく。
この本をどう読むかは人によってさまざまだと思います。
いろいろな意見があるでしょう。
ぼくにとってこの本は、ぼくの心の奥の深い部分に収まっていくような作品でした。
みなさんもぜひ読んでみてください。お勧めします。
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