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ジャイアントキリング(大番狂わせ)2019年09月28日 21時09分12秒

日本、勝つ
まさか勝つとは夢にも思っていませんでした。
アイルランドの強さは、先週の対スコットランド戦で証明済みです。
強いスクラムに強いモール。フィジカルの強さはスコットランドを圧倒していました。
日本はそのスコットランドより格下ですから、世界ランキング2位のアイルランドに叶うはずがありません。
せめて接戦に持ち込んでくれればいいかなと思っていました。

前半はいきなりアイルランドの猛攻で始まりましたが、前半の最後の方から風向きが変わります。
アイルランドはスクラムでも優位に立てないし、モールも押せないのです。
そして日本の執拗なタックル。
試合前は「緑の壁」かと思いましたが、試合の流れは「勇敢なる桜の壁」に変わっていきます。
点差を離されることなく、前半を終了。流れは日本にありました。

後半になると日本のタックルはますます激しさを増していきます。
アイルランドの選手たちはボールを保持しても攻め手がない。
取り敢えず、日本の選手に当たってラックを作るのですが、全然前に進むことができません。
スピードもないし、圧力もありません。
もう明らかに足に来ており、スタミナが枯渇していました。

一方、日本のフィットネスには素晴らしいものがありました。
後半戦の勢いを付けたのは、リーチのタックルです。相手の足首にバキバキとタックルに入っていました。
姫野のゲインもすごかったし、総じてフォワードのフィジカルの強さはアイルランドを圧倒していました。

しかし、こんな日が来るなんて。
かつて日本はW杯でニュージーランドに145点を取られたことがあります。
ラグビー人気も下がりました。
ですが、日本協会は地道に改革を続け(不十分な点もありますが)、日本を強化してきました。
日本のチームの半分が外国出身で、そのことをつまらないと言う人もいます。
しかしそんなことを言う人種は世界で日本だけです。どの国も国籍に関係なくベストメンバーを組んでいます。
ラグビーは国籍主義ではなく、その土地主義なのです。
(念のために言っておきますが、1つの国の代表選手になると、ほかの国で代表選手になることはできません)

リーチのキャプテンシーはまさに侍の精神です。
トンプソン・ルークの献身的な働きは、浪速のど根性といった感じです。
具智元も今日も日本のために体を張ってくれました。日韓の政治対立なんてここでは関係ないですね。

かつての日本代表は選手が固定化されていて競争がなかったように感じます。選手層が薄かったとも言えます。
今は、試合に出たくてしょうがない選手がたくさんいます。
今日の山中とか福岡がそうでしょう。姫野だって必死だと思いますし、リーチだって不調であればスタメンから落ちる訳です。
そして一人ひとりの選手が無尽蔵のスタミナ保持しており、勇敢なタックルを次から次へぶちかましていくのです。
アイルランドの選手たちは、恐怖さえ感じたのではないでしょうか?

予選プールはあと2試合。サモア戦とスコットランド戦です。
過信すれば、たちまち負けるでしょう。今度も勇敢なラグビーを期待しています。