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緩和ケア医が、がんになって(大橋 洋平)2019年09月04日 23時04分50秒

緩和ケア医が、がんになって
胃がん(GIST)に罹った緩和ケア医の闘病記です。
術後、腫瘍は肝臓に転移し、筆者は肝切除を拒否しますので、治療は抗がん剤ということになります。
予後は大変厳しいと考えられますから、読んでいるこちらが切なくなってしまいます。
ぼくは仕事柄というか、闘病記をよく読みます。
いろいろなスタイルの闘病記がありますが、すべてに共通していることは、作者が自分の内面と向き合うということです。
命を懸けた真摯な姿勢で向き合いますから、闘病記の書き手にプロもアマもありません。
この本も緩和ケア医が、転移性のがんになって色々と考えたことが綴られています。
GISTは10万人に1人の病気ですが、ここに書かれていることには普遍性があります。

ここで何度も書いていますが、ぼくは17年前に解離性脳動脈瘤に倒れました。今日も、千葉大病院の脳外科に定期受診に行って来ました。
17年前に死を意識し、それ以来、ぼくの生き方は大きく変化しました。仕事が変わったことはもちろんですが、自分なりに死への準備をしていると感じています。
長生きしたいとか、お金持ちになりたいとか、そういうことは全然思いませんが、残される家族のことは常に考えます。
ぼくがいなくても、妻と娘たちが幸せに生きていけるような環境を作るために、自分は生きているのかなと思ったりします。

大橋 洋平先生、お体お大事に。幸せな人生を生き抜いてください。