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「身体を売る彼女たち」の事情――自立と依存の性風俗 (ちくま新書) 坂爪 真吾2018年10月25日 21時11分19秒

「身体を売る彼女たち」の事情
身体を売ることを、ダメとかOKとかの単純な二元論から離れて、風俗で働く女性の人権をどう守るかについて書かれた本です。
論点が様々で読み応えがありました。
風俗について論じることは女性の貧困について論じることでもあります。
そこまでの貧困がなぜ生じるかを社会の構造から分析していかないと、人権を侵害される女性は後を絶たないことになります。
生活保護を受けるくらいなら、風俗で働く方が良いという考え方というのは、今の日本の経済的困窮をよく表しているなと感じます。
良書だと思います。

週刊読書人に登場2018年10月27日 17時25分21秒

週刊読書人・河合香織さんの書評
↑ クリックで拡大


拙著「発達障害に生まれて 自閉症児と母の17年」の書評が週刊読書人に掲載されました。
書いて頂いたのは河合香織さん。本書の読みどころをこんなに丁寧に解説して頂き、本当に嬉しいです。
ありがとうございました。

WEB でも読めます。↓をクリック。
https://dokushojin.com/article.html?i=4481

現在、2刷りを印刷中。29日(月)には完成すると思います。

なんとかなるよ統合失調症―がんばりすぎない闘病記(森 実恵)2018年10月29日 22時19分29秒

なんとかなるよ統合失調症
これは大変いい本でした。
統合失調症の闘病記です。
病気の性質上、自分が体験したことをうまく表現できない(思い出せない)ことが多いのですが、この本では幻聴の内容を正確に綴っています。
カミングアウトの難しさや、当人が「統合失調症」という診断名に負けてしまうという指摘は、この病気の困難さを十分に物語っていました。
発病して、離婚を迫られ、子どもを奪われ、ここらあたりがどん底ですね。
しかし著者は、貪欲に仕事を手に入れ、社会復帰を図っていきます。
そして文筆活動を通して徐々に生き直していきます。
その再生の道のりが、何とも言えず心を揺さぶられます。

ただ敢えて難点を言えば、タイトルです。
僕はもっと砕けた内容かと思って読み始めたのですが、その予測は良い方向に裏切られました。
もっとはるかに深い物語で、人生とは何だろうかと考えさせられました。
ですので、タイトルはもう少し哲学的なものであった方が良かったような気がします。
いかがでしょうか?
オススメの1冊です。

重版出来! そして3刷り決定!2018年10月29日 22時32分18秒

本日、「発達障害に生まれて 自閉症児と母の17年」の2刷りが完成しました。
Amazonには納品したとの連絡を中央公論から受けていますが、まだAmazonの画面には反映されていません。
楽天ブックスなどの、他のネット書店では在庫が復活しているようです。

そして重版出来と同時に3刷りも決まりました。
なぜ2刷りが出来たばかりで3刷りが決定したのか、正確な理由は聞いていませんが、会社に書店からの問い合わせがかなりあったそうです。
3刷りの完成は11月15日です。
ぼくが書いた本で、こんなに早く3刷りになったことは初めてです。
これもすべて本書を応援してくださる読者のみなさんのお陰です。
本当に心から感謝を申し上げます。