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2010年回顧・本2010年12月24日 20時32分24秒

2010年もたくさん本を読みましたが、「当たり」より「はずれ」が多かった。
これは当たり前の話であって、僕が満足するレベルというのは、自分の人生を変えてしまうような本。
だからどうしても本を批判的に読んでしまうし、欠点ばかりに目が行ってしまう。
ま、不幸な読書人でしょう。

さて、今年一年で読んだ本のうち、ナンバーワンを上げるとしたら、「完訳 マルコムX自伝」(中公文庫)でしょうか。

この完訳が出たのは2002年なんですね。
知りませんでした。
抄訳の存在しか知らなかったので、読んでいなかったのです。

この本のすごさはいくつもあって、以前にブログに書きましたからここではくり返しません。

Kagerouみたいに大ヒットする本ではありませんが、50年後も100年後も生き続けるでしょう。
本当のインテリ(知識人)は、こういう本こそを読むべきです。

さて、僕はかつて学生の頃は、お茶の水に行って、半日本屋を巡って何冊も本をまとめ買いしたものです。
今では当然そういうパワーはないし、アリオさんとかの本屋でも本探しができなくなってきました。
体力が衰えただけでなく、老眼が進み、立ち読みができなくなったからです。
その結果、Amazonで本を買う機会が激増しました。
ところが、欲しい本に限って絶版なんですね。

今年は本当にたくさんの中古本を購入しました。
だが、やはり中古本は悲しい。
本が傷んでいたり、臭い(消毒??)がついていたりすると、とても読めません。

世間にはこれだけたくさんの本が溢れているのですが、実は、消耗されて消えていく運命にあるともいえます。
電子書籍が普及して、少なくともある時点でヒットした本は、デジタルで残ってもらいたいものです。