テレビ朝日『テレメンタリー』〜宗教と輸血拒否 ― 2023年05月05日 21時05分49秒
先日、テレビ朝日『テレメンタリー』が放送されました。
テーマは宗教(エホバの証人)と子どもへの輸血拒否です。
本日、その番組が YouTube にアップされ、大変多くの方に視聴されているようなので、ここでお知らせします。
関心のある方はここから観てください。
↓
https://www.youtube.com/watch?v=VIt7WxAM8Oo
エホバの証人の親が、我が子に対する輸血を拒否する・・・これは大変難しい問題です。
医者が親の宗教を無理やり変えるのも間違っているし、親が幼い子どもに宗教に従わせるのも間違っていると思います。
ではどうするかというと答えがなかなかありません。
親の親権を停止して代理人から輸血の許可を得る・・・これは一つの方法ですが、これをやると医師と家族(親)の人間関係が決裂します。
また交通事故のように一刻争うケースでは時間切れになります。
また、抗がん剤使用の際の輸血のようなケースでは、治療が1年以上に及ぶので、これも現実的でがありません。
「答えがない」という答えをすることがぼくは大嫌いなのですが、どうすればいいとは簡単に言えません。
ぼくは、エホバの証人の子どもに、強引に輸血して命を助けた経験もあるし、逆に輸血ができなくて命を失った経験もあります。
これらの治療経験は、今でもぼくの胸にグサリと何かが刺さったような思いになっています。
聖書なんて数千年前に書かれたものですから、現代の科学とか倫理とかに合わないことは当然出てきます。
それが輸血拒否になっていると思います。
親とは、子どもの最高の利益の代弁者です。
その代弁が、現世での命より、来世での永遠の命と言われると、医師は苦しくてたまりません。
医師は何のためにいるのか。お金のためでも地位のためでも名誉のためでもありません。
人の命を救うためです。
エホバの証人の方の信仰心を無理やりねじ曲げるようなことはしませんが、最終的にぼくは、たとえ訴訟になっても輸血して子どもの命を救うと思います。
それを間違っていると批判する人もいると思いますが。
テーマは宗教(エホバの証人)と子どもへの輸血拒否です。
本日、その番組が YouTube にアップされ、大変多くの方に視聴されているようなので、ここでお知らせします。
関心のある方はここから観てください。
↓
https://www.youtube.com/watch?v=VIt7WxAM8Oo
エホバの証人の親が、我が子に対する輸血を拒否する・・・これは大変難しい問題です。
医者が親の宗教を無理やり変えるのも間違っているし、親が幼い子どもに宗教に従わせるのも間違っていると思います。
ではどうするかというと答えがなかなかありません。
親の親権を停止して代理人から輸血の許可を得る・・・これは一つの方法ですが、これをやると医師と家族(親)の人間関係が決裂します。
また交通事故のように一刻争うケースでは時間切れになります。
また、抗がん剤使用の際の輸血のようなケースでは、治療が1年以上に及ぶので、これも現実的でがありません。
「答えがない」という答えをすることがぼくは大嫌いなのですが、どうすればいいとは簡単に言えません。
ぼくは、エホバの証人の子どもに、強引に輸血して命を助けた経験もあるし、逆に輸血ができなくて命を失った経験もあります。
これらの治療経験は、今でもぼくの胸にグサリと何かが刺さったような思いになっています。
聖書なんて数千年前に書かれたものですから、現代の科学とか倫理とかに合わないことは当然出てきます。
それが輸血拒否になっていると思います。
親とは、子どもの最高の利益の代弁者です。
その代弁が、現世での命より、来世での永遠の命と言われると、医師は苦しくてたまりません。
医師は何のためにいるのか。お金のためでも地位のためでも名誉のためでもありません。
人の命を救うためです。
エホバの証人の方の信仰心を無理やりねじ曲げるようなことはしませんが、最終的にぼくは、たとえ訴訟になっても輸血して子どもの命を救うと思います。
それを間違っていると批判する人もいると思いますが。
日本に未来はあるか? ― 2023年05月02日 20時23分43秒
「人口減少」と「少子高齢化」はますます加速するようです。
この先、日本はいったいどうなってしまうのでしょうか?
国立社会保障・人口問題研究所の公表によれば、2070年、つまり今から47年後の日本の総人口は、8700万になるそうです。現在の約7割です。
6年前の見通しに比べて減少の速度がやや鈍ったようですが、その理由は、日本人の平均寿命の延長と外国人割合の増加にあります。
出生率はさらに下がって1.36。これでは人口が増えるわけがありません。
赤ちゃんの誕生数が年間100万人を切ったのは、2016年ですが、2070年には45万人にまで減るといいます。
ぼくの生まれた1961年が、159万人だったので、その1 / 3ですね。
高齢化も進行します。
2020年の65歳以上の比率は28.6%。これは2070年には38.7%になります。
年金制度は成り立つんでしょうか?
インフラを支える労働力は確保できるのでしょうか。
そこで頼れるのが外国人です。
年間16万人ペースで外国人が増え続けていくと、2070年には現在の3.4倍になり、940万となります。
つまり日本に住む人間の約10%が外国人ですね。
しかしこれは外国人が来てくれればの話であって、日本の人権感覚は先進国でも最低レベルですので、そのうち外国人は日本に愛想を尽かして来てくれなくなるかもしれません。
そうすると、単純労働とか介護の分野が成り立たなくなるかもしれません。
技能実習制度には問題が多数ありましたが、それが改正の方向に進んでいます。
これは外国人の権利を守るため・・・というよりも、日本人のために外国人に来て欲しいからです。
しかし日本の入管のあり方を見て、日本はだんだん外国人に見放されるような気がします。
自民党政権は日本の未来をどうするつもりなんでしょうか。
出生率が2を切ったのは、1975年なんです。
実はそこから少子化問題は始まっているのです。ところが何の手も打っていない。
なぜでしょう? それは選挙の票にならないからです。
今の政治家たちは、47年後の日本を考えるなんてことはしません。
大阪にカジノを作るとか、目先のことしか考えていません。
ぼくがクリニックで診ている子どもたちが50歳くらいになったとき、日本の経済は沈没寸前じゃないでしょうか。
これでは若いカップルが結婚して子どもを授かろうと思うわけがありません。
異次元の少子化対策なんてまったく期待できません。
予算倍増? そんなことを自民党は絶対にしません。
この先、日本はいったいどうなってしまうのでしょうか?
国立社会保障・人口問題研究所の公表によれば、2070年、つまり今から47年後の日本の総人口は、8700万になるそうです。現在の約7割です。
6年前の見通しに比べて減少の速度がやや鈍ったようですが、その理由は、日本人の平均寿命の延長と外国人割合の増加にあります。
出生率はさらに下がって1.36。これでは人口が増えるわけがありません。
赤ちゃんの誕生数が年間100万人を切ったのは、2016年ですが、2070年には45万人にまで減るといいます。
ぼくの生まれた1961年が、159万人だったので、その1 / 3ですね。
高齢化も進行します。
2020年の65歳以上の比率は28.6%。これは2070年には38.7%になります。
年金制度は成り立つんでしょうか?
インフラを支える労働力は確保できるのでしょうか。
そこで頼れるのが外国人です。
年間16万人ペースで外国人が増え続けていくと、2070年には現在の3.4倍になり、940万となります。
つまり日本に住む人間の約10%が外国人ですね。
しかしこれは外国人が来てくれればの話であって、日本の人権感覚は先進国でも最低レベルですので、そのうち外国人は日本に愛想を尽かして来てくれなくなるかもしれません。
そうすると、単純労働とか介護の分野が成り立たなくなるかもしれません。
技能実習制度には問題が多数ありましたが、それが改正の方向に進んでいます。
これは外国人の権利を守るため・・・というよりも、日本人のために外国人に来て欲しいからです。
しかし日本の入管のあり方を見て、日本はだんだん外国人に見放されるような気がします。
自民党政権は日本の未来をどうするつもりなんでしょうか。
出生率が2を切ったのは、1975年なんです。
実はそこから少子化問題は始まっているのです。ところが何の手も打っていない。
なぜでしょう? それは選挙の票にならないからです。
今の政治家たちは、47年後の日本を考えるなんてことはしません。
大阪にカジノを作るとか、目先のことしか考えていません。
ぼくがクリニックで診ている子どもたちが50歳くらいになったとき、日本の経済は沈没寸前じゃないでしょうか。
これでは若いカップルが結婚して子どもを授かろうと思うわけがありません。
異次元の少子化対策なんてまったく期待できません。
予算倍増? そんなことを自民党は絶対にしません。
入管法改正案に疑問 ― 2023年04月30日 20時57分40秒
4月28日に入管法改正案が、衆院法務委員会で可決されました。
自民・公明・維新・国民が賛成したためです。
日本は難民認定率が世界で突出して低く、世界標準で見た場合、日本の人権感覚は非常に貧しいと言わなければなりません。
世界から尊敬される国ではありません。
国連人権理事会の特別報告者たちは、法案が国際人権基準を満たしていないという書簡を日本に送ったくらいです。
難民というのは地元国に帰されれば死刑になったり、殺されたりするような状況にあります。
欧米の世界標準の国々ではそういった難民を守っています。
しかし日本の保守勢力は、外国人が嫌いなのか、そういう人たちを難民と認定することはめったになく、また入管施設では非人道的な待遇が行われていることは、ウィシュマさんの死亡事件で多くの人が知っていることでしょう。
2年前にも入管法改正案が提出されました。
あのときは、野党や世論の反対があり、またウィシュマさんの事件もあって法案は廃案になりました。
ところが今回、微修正を加えただけで法案が復活しました。
廃案になった反省はないのでしょうか。
自公政権は少しでも野党を取り込もうと修正協議を試みました。
最も問題になったのは、難民認定の第三者機関の設置でした。
しかしこれは本則には含めず、附則に入れるという形になりました。
やる気があるのであれば、なぜ本則に入れないのか?
維新はほんのちょっと修正を加えて、自公はそれに乗りました。
つまり自民党は野党を分断したかったのでしょう。
維新は統一地方選で勝ちいい気になって、「実績」を作りたかったのでしょう。
一番、筋を通したのは立憲民主党です。
一時は、附則に加える修正案でも賛成する声もあったようですが、それでは支援者を裏切るとの判断から、反対に回りました。
野党第一党として責任を果たしたと言えるでしょう。
しかし本当にひどいのは自公・維新・国民です。
この連中は世界の基準から外れた恥ずかしいことをやっています。
難民が強制送還になって自国で命を落としたら、それはこういった政治家のせいです。
そして日本は世界からますます軽蔑されて、国際的に名誉ある地位にいることは、さらにできなくなるでしょう。
自民・公明・維新・国民が賛成したためです。
日本は難民認定率が世界で突出して低く、世界標準で見た場合、日本の人権感覚は非常に貧しいと言わなければなりません。
世界から尊敬される国ではありません。
国連人権理事会の特別報告者たちは、法案が国際人権基準を満たしていないという書簡を日本に送ったくらいです。
難民というのは地元国に帰されれば死刑になったり、殺されたりするような状況にあります。
欧米の世界標準の国々ではそういった難民を守っています。
しかし日本の保守勢力は、外国人が嫌いなのか、そういう人たちを難民と認定することはめったになく、また入管施設では非人道的な待遇が行われていることは、ウィシュマさんの死亡事件で多くの人が知っていることでしょう。
2年前にも入管法改正案が提出されました。
あのときは、野党や世論の反対があり、またウィシュマさんの事件もあって法案は廃案になりました。
ところが今回、微修正を加えただけで法案が復活しました。
廃案になった反省はないのでしょうか。
自公政権は少しでも野党を取り込もうと修正協議を試みました。
最も問題になったのは、難民認定の第三者機関の設置でした。
しかしこれは本則には含めず、附則に入れるという形になりました。
やる気があるのであれば、なぜ本則に入れないのか?
維新はほんのちょっと修正を加えて、自公はそれに乗りました。
つまり自民党は野党を分断したかったのでしょう。
維新は統一地方選で勝ちいい気になって、「実績」を作りたかったのでしょう。
一番、筋を通したのは立憲民主党です。
一時は、附則に加える修正案でも賛成する声もあったようですが、それでは支援者を裏切るとの判断から、反対に回りました。
野党第一党として責任を果たしたと言えるでしょう。
しかし本当にひどいのは自公・維新・国民です。
この連中は世界の基準から外れた恥ずかしいことをやっています。
難民が強制送還になって自国で命を落としたら、それはこういった政治家のせいです。
そして日本は世界からますます軽蔑されて、国際的に名誉ある地位にいることは、さらにできなくなるでしょう。
泉健太さん、辞任したらどうですか? ― 2023年04月24日 20時29分57秒
衆参の補選が行われました。
自民党は4勝1敗でした。形の上では勝ちましたが、内容が悪くて、このまま衆院解散・総選挙とはならないようです。
維新は和歌山で自民党に勝って、大いに気勢を揚げているようです。
どうしようもないのが、立憲民主党です。なんと全敗。
善戦したと自分たちで言っていますが、善戦も敗北のうちです。
前の参院選と合わせて2連敗です。
誰も責任を取らないのでしょうか?
立憲がダメなところは、もし立憲が政権を取ったときにどういう国の形になるかという絵姿が見えないことです。
「一人も取り残さない」とか「支え合う社会」とか、抽象的過ぎて全然国民の心に響きません。
ではなぜ、2009年に政権を奪取できたのか。
最大の理由は敵失です。自民党は、消えた年金問題で支持率を落としました。
年金は国民にとって切実な問題ですから、これは大きかったです。
そして自民党内の内輪揉めですね。これもダメージが大きかった。
そのときに、国民には民主党というもう一つの選択肢があったのです。
民主党の特徴は2つ。まず、鳩山・菅・小沢というトロイカ体制です。
みんな与党経験者ですから、国民には信頼感がありました。
今の立憲にそういう人はいますか? 任せられる人。
それから、マニフェストですね。
当時の自民党政治には公共工事にムダが非常に多いと考えられていました。
民主党はそれを糺すと主張したのです。
つまり、「コンクリートから人へ」ですね。
分かりやすいですよね。
メディアも、公共工事のムダをよく報道していました。間接的に民主党を後押ししていた印象があります。
時代の流れが政権交代に向かっていたように見えました。
だけど今はどうでしょうか?
維新の躍進がやたらと報道されますが、立憲なんて全然メディアに取り上げられませんよね。
期待感が無いんです。
それどころか、古い体質の政党と見なされているんじゃないでしょうか。
立憲は、小池百合子さんが率いる希望の党に対抗して、枝野幸男さんが一人で作った党です。
当時は判官贔屓もあって支持率が17%もありました。
今は5%くらいでしょ。
昔の社会党よりも全然低い状態に陥っています。
立憲には「任せられる政治家」がいないし、「魅力的な公約」もありません。
ぼくは、政権批判はこのまましつこく続けるべきだと思いますが、「代わって何ができるか?」を明確に打ち出さないとジリ貧になると感じます。
今回の補選の結果を受けても、誰も責任を取る人がいないそうです。
それはないと思いますよ。
次の衆院選。政権交代どころか、野党第一党の座を失う可能性だってあります。
それでは遅いんです。
2連敗したのだから、泉健太さん、辞任したらどうですか?
自民党は4勝1敗でした。形の上では勝ちましたが、内容が悪くて、このまま衆院解散・総選挙とはならないようです。
維新は和歌山で自民党に勝って、大いに気勢を揚げているようです。
どうしようもないのが、立憲民主党です。なんと全敗。
善戦したと自分たちで言っていますが、善戦も敗北のうちです。
前の参院選と合わせて2連敗です。
誰も責任を取らないのでしょうか?
立憲がダメなところは、もし立憲が政権を取ったときにどういう国の形になるかという絵姿が見えないことです。
「一人も取り残さない」とか「支え合う社会」とか、抽象的過ぎて全然国民の心に響きません。
ではなぜ、2009年に政権を奪取できたのか。
最大の理由は敵失です。自民党は、消えた年金問題で支持率を落としました。
年金は国民にとって切実な問題ですから、これは大きかったです。
そして自民党内の内輪揉めですね。これもダメージが大きかった。
そのときに、国民には民主党というもう一つの選択肢があったのです。
民主党の特徴は2つ。まず、鳩山・菅・小沢というトロイカ体制です。
みんな与党経験者ですから、国民には信頼感がありました。
今の立憲にそういう人はいますか? 任せられる人。
それから、マニフェストですね。
当時の自民党政治には公共工事にムダが非常に多いと考えられていました。
民主党はそれを糺すと主張したのです。
つまり、「コンクリートから人へ」ですね。
分かりやすいですよね。
メディアも、公共工事のムダをよく報道していました。間接的に民主党を後押ししていた印象があります。
時代の流れが政権交代に向かっていたように見えました。
だけど今はどうでしょうか?
維新の躍進がやたらと報道されますが、立憲なんて全然メディアに取り上げられませんよね。
期待感が無いんです。
それどころか、古い体質の政党と見なされているんじゃないでしょうか。
立憲は、小池百合子さんが率いる希望の党に対抗して、枝野幸男さんが一人で作った党です。
当時は判官贔屓もあって支持率が17%もありました。
今は5%くらいでしょ。
昔の社会党よりも全然低い状態に陥っています。
立憲には「任せられる政治家」がいないし、「魅力的な公約」もありません。
ぼくは、政権批判はこのまましつこく続けるべきだと思いますが、「代わって何ができるか?」を明確に打ち出さないとジリ貧になると感じます。
今回の補選の結果を受けても、誰も責任を取る人がいないそうです。
それはないと思いますよ。
次の衆院選。政権交代どころか、野党第一党の座を失う可能性だってあります。
それでは遅いんです。
2連敗したのだから、泉健太さん、辞任したらどうですか?
国滅びて自衛隊が残る ― 2023年04月22日 17時04分51秒
岸田さんは日本をどういう国にしたいのか、ぼくにはさっぱり分かりません。
総裁選に出馬したときには、「新しい資本主義」とか「令和版所得倍増」とか「富裕税」とか「民主主義の危機」とか言っていましたが、総理になってやったことといえば、防衛力の強化だけです。
政府は、今年度から5年間の防衛費を総額43兆円に増額する方針だそうです。
過去の水準から約17兆円の上積みが必要になります。
なぜそれが必要なのか? 国際情勢が変わったから?
いやそういう説明ではなくて、金額の根拠を教えてもらいたいものです。
財源の一部を確保するために「防衛力強化資金」に、特別会計からの剰余金などの税外収入を繰り入れるそうです。
それ以外は、毎年度予算の使い残しである決算剰余金と、予算を効率化する歳出改革、増税によって捻出するとも言います。
苦肉の策で財源を捻り出し、さらには増税をするわけですね。
軍事力は相手との関係で決まりますから、相手も軍事力を高めれば軍拡競争になりキリがなくなります。
戦時中の日本は国債を発行して青天井の軍拡で自滅しました。
いまの日本には、そこまでして軍事力を増強したあとに、どんな国の姿があるんでしょうか?
関連予算を2027年度に国内総生産(GDP)比2%に倍増させる目標が、なぜ必要なのでしょうか? その根拠は? 誰も語りません。
一方、こども政策。
こっちも大事。いやこっちこそ大事かもしれません。
少子化が進んでいけば、自衛隊で守るべき国そのものが消失していまします。
首相をトップとする「こども未来戦略会議」が動き出しました。
こども政策の強化に向けた財源論議が焦点になってきています。
財源がなければ絵に描いた餅ですから、こうは当然の展開。ところが予想通り、財源が見つかりません。
国債は財源として不安定だし、将来にツケを回すので論外です。
現在、医療保険などの社会保険料を引き上げる案が候補になっています。
案の定、国会論戦の中では、「賃上げに逆行する」という批判が出ています。
また、社会保険料は負担が現役世代に偏りがちで、高齢者は恩恵を受けるだけで負担を負わないという問題点もあります。
社会全体で子ども政策を支えるならば、やはり税も考えるべきでしょう。
岸田さんが言っていた富裕層からの税の徴収はどうなったのでしょうか。
消費税は理念としては考えてもいいかもしれませんが、日本の国民の負担率はもう50%くらいです。これ以上は無理なのでは?
そうすると、歳出改革しかないと思うのですが、そっちは防衛力強化に使われることになっています。
いや、ちょっと順序が本当にこれで正しいのでしょうか。
国が滅びて防衛力だけが残ってもしょうがないですよ。
いまの自民党政権には、国をどういう姿にしたいのか、そういったグランドデザインを描く力が欠けています。
総裁選に出馬したときには、「新しい資本主義」とか「令和版所得倍増」とか「富裕税」とか「民主主義の危機」とか言っていましたが、総理になってやったことといえば、防衛力の強化だけです。
政府は、今年度から5年間の防衛費を総額43兆円に増額する方針だそうです。
過去の水準から約17兆円の上積みが必要になります。
なぜそれが必要なのか? 国際情勢が変わったから?
いやそういう説明ではなくて、金額の根拠を教えてもらいたいものです。
財源の一部を確保するために「防衛力強化資金」に、特別会計からの剰余金などの税外収入を繰り入れるそうです。
それ以外は、毎年度予算の使い残しである決算剰余金と、予算を効率化する歳出改革、増税によって捻出するとも言います。
苦肉の策で財源を捻り出し、さらには増税をするわけですね。
軍事力は相手との関係で決まりますから、相手も軍事力を高めれば軍拡競争になりキリがなくなります。
戦時中の日本は国債を発行して青天井の軍拡で自滅しました。
いまの日本には、そこまでして軍事力を増強したあとに、どんな国の姿があるんでしょうか?
関連予算を2027年度に国内総生産(GDP)比2%に倍増させる目標が、なぜ必要なのでしょうか? その根拠は? 誰も語りません。
一方、こども政策。
こっちも大事。いやこっちこそ大事かもしれません。
少子化が進んでいけば、自衛隊で守るべき国そのものが消失していまします。
首相をトップとする「こども未来戦略会議」が動き出しました。
こども政策の強化に向けた財源論議が焦点になってきています。
財源がなければ絵に描いた餅ですから、こうは当然の展開。ところが予想通り、財源が見つかりません。
国債は財源として不安定だし、将来にツケを回すので論外です。
現在、医療保険などの社会保険料を引き上げる案が候補になっています。
案の定、国会論戦の中では、「賃上げに逆行する」という批判が出ています。
また、社会保険料は負担が現役世代に偏りがちで、高齢者は恩恵を受けるだけで負担を負わないという問題点もあります。
社会全体で子ども政策を支えるならば、やはり税も考えるべきでしょう。
岸田さんが言っていた富裕層からの税の徴収はどうなったのでしょうか。
消費税は理念としては考えてもいいかもしれませんが、日本の国民の負担率はもう50%くらいです。これ以上は無理なのでは?
そうすると、歳出改革しかないと思うのですが、そっちは防衛力強化に使われることになっています。
いや、ちょっと順序が本当にこれで正しいのでしょうか。
国が滅びて防衛力だけが残ってもしょうがないですよ。
いまの自民党政権には、国をどういう姿にしたいのか、そういったグランドデザインを描く力が欠けています。
日本の学術の終わりの始まり ― 2023年04月21日 21時43分58秒
日本が戦後復興から高度経済成長まで、奇跡的な回復をとげた理由にはいくつかの因子があると思いますが、学術が優れていたことは否定できないと思います。
日本は科学立国だったし、学術立国だったと思います。
ところが、自民党政権は、日本学術会議を目の敵にしています。
学術会議も政権に対して強い不信感を抱いています。
政府は学術会議の改正案を閣議決定しようと目論んでいました。
これまでの学術会議は独立と自由を持ち、会員を自分たちで選んでいました。
政府案は、会員選考に際して外部の有識者による「選考諮問委員会」を設けるというものでした。
そして推薦を求める先として経済団体をあげていました。
経済団体?
こうした諮問委員会を作れば、学術会議の独立性は損なわれ、政府の意向にそった人間が選ばれる危険があります。
つまり御用学者が選ばれる。
日本のノーベル賞受賞者8人が懸念を表明し、「熟慮を求める」という声明を出したことに対して、先日、世界のノーベル賞受賞者61人が支持するとの共同声明を出していました。
つまり、日本は世界のアカデミアから見て、呆れた国になっているのです。
そもそも何でこんなことになったのでしょうか?
それは菅前首相が、会員候補6人の任命を拒否したからです。
この6人は自民党政権に対して批判的な意見を持っていたとされています。
菅前首相は、任命拒否の理由を一切語らないのですから驚きます。
今の時代にあり得るでしょうか?
世界基準から離れた異常なことをやっておきながら、理由を説明しないのですから、日本は秘密国家、暗黒国家でしょうか。
では、岸田首相が理由を語ったかというと、「すでに決まったことだから」とやはり理由を説明しません。
どんだけ怖い国なんでしょうか。
昨日になって、政府は法案提出をやめたようです。野党の批判と、世間の反発に対して審議を貫けないと判断したようです。
しかし世間の反発なんてそんなになかったようにも思えます。
この問題が、ワイドショーで語られたり、NHKニュースで大々的に報道された記憶はありません。
もっとメディアは大きく取り上げるべきです。
政府は法案提出を一旦はやめただけで、学術会議との相互不信は抜き難い状態に陥っています。
学術会議が、根本から従来とは別組織にされてしまう危険もあります。
自民党政権は放送法の問題もそうですが、自分たちに批判的な力を絶対に認めようとしません。
政府は軍事研究をやらせたいようですが、それが叶わないことも新法案提出の理由だったようです。
そんな研究は御用学者を集めて、自前でやればいいのに。
いずれにしても、日本の学術をつぶせば、日本がつぶれます。
亡国の政策です。
日本の学術の終わりを始めてはいけません。
多くの日本人にこの問題に関心を持って欲しいです。
日本は科学立国だったし、学術立国だったと思います。
ところが、自民党政権は、日本学術会議を目の敵にしています。
学術会議も政権に対して強い不信感を抱いています。
政府は学術会議の改正案を閣議決定しようと目論んでいました。
これまでの学術会議は独立と自由を持ち、会員を自分たちで選んでいました。
政府案は、会員選考に際して外部の有識者による「選考諮問委員会」を設けるというものでした。
そして推薦を求める先として経済団体をあげていました。
経済団体?
こうした諮問委員会を作れば、学術会議の独立性は損なわれ、政府の意向にそった人間が選ばれる危険があります。
つまり御用学者が選ばれる。
日本のノーベル賞受賞者8人が懸念を表明し、「熟慮を求める」という声明を出したことに対して、先日、世界のノーベル賞受賞者61人が支持するとの共同声明を出していました。
つまり、日本は世界のアカデミアから見て、呆れた国になっているのです。
そもそも何でこんなことになったのでしょうか?
それは菅前首相が、会員候補6人の任命を拒否したからです。
この6人は自民党政権に対して批判的な意見を持っていたとされています。
菅前首相は、任命拒否の理由を一切語らないのですから驚きます。
今の時代にあり得るでしょうか?
世界基準から離れた異常なことをやっておきながら、理由を説明しないのですから、日本は秘密国家、暗黒国家でしょうか。
では、岸田首相が理由を語ったかというと、「すでに決まったことだから」とやはり理由を説明しません。
どんだけ怖い国なんでしょうか。
昨日になって、政府は法案提出をやめたようです。野党の批判と、世間の反発に対して審議を貫けないと判断したようです。
しかし世間の反発なんてそんなになかったようにも思えます。
この問題が、ワイドショーで語られたり、NHKニュースで大々的に報道された記憶はありません。
もっとメディアは大きく取り上げるべきです。
政府は法案提出を一旦はやめただけで、学術会議との相互不信は抜き難い状態に陥っています。
学術会議が、根本から従来とは別組織にされてしまう危険もあります。
自民党政権は放送法の問題もそうですが、自分たちに批判的な力を絶対に認めようとしません。
政府は軍事研究をやらせたいようですが、それが叶わないことも新法案提出の理由だったようです。
そんな研究は御用学者を集めて、自前でやればいいのに。
いずれにしても、日本の学術をつぶせば、日本がつぶれます。
亡国の政策です。
日本の学術の終わりを始めてはいけません。
多くの日本人にこの問題に関心を持って欲しいです。
ようこそ、チャットGPT ― 2023年04月19日 17時40分55秒
ぼくの兄はエンジニアで、工学部を1983年に卒業しています。
ぼくと違って兄は頭脳明晰で、大学時代の研究テーマが人工知能だったといいますから、時代を見る目があったのでしょう。
ぼくは今でも AI ってどういう理屈でできているのか理解できません。
だって、コンピューターって計算機でしょ?
人が教えたことを、猛烈なスピードで計算するだけでは?
兄に質問したら、いろいろ教えてくれましたが、要は学習するというプログラムを仕込んでいるということ・・・だったように理解しました。
さて、現在、米新興企業「オープンAI」が開発した対話型AI「ChatGPT(チャットGPT)」が話題です。
世間はこの技術をどう見ているのでしょうか。
「すごい!」という単純な感想もあるかもしれませんが、「こわい!」という心配する心理もあるのではないでしょうか。
ぼくも映画『ターミネーター』に出てくるスカイネットというシステムを想起しました。
チャットGPTが一番人々に危惧を抱かせるのは、教育分野での使われ方だと思います。
学生がチャットGPTを使って答えに辿り着いたら、大学生のレポートなどは意味を失うかもしれません。
いやいや、もっと根本的に教師の存在価値が薄れてしまうかもしれません。
また、学生にしたって AI が答えを教えてくれれば、思考力がなくなってしまうかもしれませんよね。
つまりチャットGPTは人の能力を伸ばさない可能性がありそうです。
先日ネットニュースを読んでいたら、自分の子ども4人が東大理科3類に合格した母親が、18歳まではチャットGPTはNGと言っていたそうです。
それに対して堀江貴文さんは「ばか」と批判していました。
「ばか」という言葉はどうかと思いますが、ぼくも堀江さんの意見に賛成です。
だってチャットGPTの登場は、必然的な時代の潮流ですよ。
こういう時代が来ることは少し考えれば誰でも分かることだったはずです。
今の時代、学生が Google や Wikipedia を使うことを制限できるわけがありません。
むしろそれをどう使いこなすか、そのリテラシーが重要なわけです。
チャットGPTだってまったく同じです。
このツールを使うことで個人情報が抜き取られるとか、それはまた別問題ですから、これからを生きる人たちはチャットGPTを含めて人工知能をどう活用していくか、それを考えていくべきです。
18歳まで触れてはいけないなんて、時代錯誤の考え方です。
ぼくが大学の講師だったころ、医学生にスモールグループを組んでもらい、「自分で勉強する方法」を教えるという授業をやっていました。
問題の立て方とか、図書館の利用法とか、資料の集め方とか、その読み方とかですね。
ところが、その直後に Google が普及して、医学生の勉強の仕方は激変してしまいました。
ぼくの行なった授業はある意味で無駄だったようにも見えましたが、時代は進むので、学生は時代に沿った学びをすればいいのだと思ったものです。
だから、学生も教師もうまくチャットGPTを使ってください。
来るべくして来ましたね。
ようこそ、チャットGPT。
ぼくと違って兄は頭脳明晰で、大学時代の研究テーマが人工知能だったといいますから、時代を見る目があったのでしょう。
ぼくは今でも AI ってどういう理屈でできているのか理解できません。
だって、コンピューターって計算機でしょ?
人が教えたことを、猛烈なスピードで計算するだけでは?
兄に質問したら、いろいろ教えてくれましたが、要は学習するというプログラムを仕込んでいるということ・・・だったように理解しました。
さて、現在、米新興企業「オープンAI」が開発した対話型AI「ChatGPT(チャットGPT)」が話題です。
世間はこの技術をどう見ているのでしょうか。
「すごい!」という単純な感想もあるかもしれませんが、「こわい!」という心配する心理もあるのではないでしょうか。
ぼくも映画『ターミネーター』に出てくるスカイネットというシステムを想起しました。
チャットGPTが一番人々に危惧を抱かせるのは、教育分野での使われ方だと思います。
学生がチャットGPTを使って答えに辿り着いたら、大学生のレポートなどは意味を失うかもしれません。
いやいや、もっと根本的に教師の存在価値が薄れてしまうかもしれません。
また、学生にしたって AI が答えを教えてくれれば、思考力がなくなってしまうかもしれませんよね。
つまりチャットGPTは人の能力を伸ばさない可能性がありそうです。
先日ネットニュースを読んでいたら、自分の子ども4人が東大理科3類に合格した母親が、18歳まではチャットGPTはNGと言っていたそうです。
それに対して堀江貴文さんは「ばか」と批判していました。
「ばか」という言葉はどうかと思いますが、ぼくも堀江さんの意見に賛成です。
だってチャットGPTの登場は、必然的な時代の潮流ですよ。
こういう時代が来ることは少し考えれば誰でも分かることだったはずです。
今の時代、学生が Google や Wikipedia を使うことを制限できるわけがありません。
むしろそれをどう使いこなすか、そのリテラシーが重要なわけです。
チャットGPTだってまったく同じです。
このツールを使うことで個人情報が抜き取られるとか、それはまた別問題ですから、これからを生きる人たちはチャットGPTを含めて人工知能をどう活用していくか、それを考えていくべきです。
18歳まで触れてはいけないなんて、時代錯誤の考え方です。
ぼくが大学の講師だったころ、医学生にスモールグループを組んでもらい、「自分で勉強する方法」を教えるという授業をやっていました。
問題の立て方とか、図書館の利用法とか、資料の集め方とか、その読み方とかですね。
ところが、その直後に Google が普及して、医学生の勉強の仕方は激変してしまいました。
ぼくの行なった授業はある意味で無駄だったようにも見えましたが、時代は進むので、学生は時代に沿った学びをすればいいのだと思ったものです。
だから、学生も教師もうまくチャットGPTを使ってください。
来るべくして来ましたね。
ようこそ、チャットGPT。
袋叩きの小西洋之議員を擁護する ― 2023年04月16日 17時04分59秒
今日の某新聞の社説を読んでいたら、小西議員の「憲法審査会の毎週開催はサルがやること」発言を強く批判していました。
3月29日のオフレコ発言を今になってこれだけ激しく非難するのはどういう意図でしょうか?
社説のネタに困って今頃書いたのでしょうか?
いずれにしても、権力を監視すべきジャーナリズムが野党を激しくに批判するのは異様としか言いようがありません。
ではなぜ、小西さんは「サルがやること」とオフレコで漏らしたのでしょうか?
正確には「衆院憲法審の毎週開催は、憲法を真剣に考えていないサルがやること、野蛮」と言っています。
つまり真面目に憲法を考えていれば、毎週開催にならないという主旨です。
それはなぜか。
「いつ最高裁判決や外国の事例を研究するのか。衆院なんて誰かに書いてもらった原稿を読んでいるだけだ」とも小西さんは述べています。
これは正論ではないでしょうか?
議論をするためには、資料集めや、分析・研究、意見聴取など多くの準備が必要です。
ぼくも日本小児外科学会の理事会のメンバーでしたが、学会の方向性を決める理事会を成立させるためには膨大な準備時間が必要でした。
開催は年に6回。十分に時間をとって理事会メンバーで議論をしました。
毎週開催の憲法審はちゃんと機能しているのでしょうか?
ニューズウィーク日本版によれば、毎週開催する価値はとてもないそうです。
審査会とは立派な名前ですが、実態は各議員の独演会なんだそうです。
それぞれのメンバーが延々と自説をぶち上げて、とても議論にはなっていないといいます。
選挙区の合区が話し合われた会では、自民党議員がウクライナ戦争に触れながら唐突に憲法9条について演説し始めたといいます。呆れるしかありません。
そもそも自民党の憲法改正案は、基本的人権よりも国家に主権がおかれていますから、そんなことを独演されても議論になるわけがありません。
憲法審は、まず、議論の進め方を議論し、各政党のコンセンサスを得る必要があります。
こんな現状では、オフレコでサルという言葉が出てもしかたないんじゃないですか?
小西議員の発言で某御用新聞は欣喜雀躍という感じですが、この反動で、改憲のための改憲みたいな方向に議論が引きずられていかないことを切に願います。
日本は戦争に敗れて、リベラルの芽が生まれましたが、自分たちの義務として戦争責任を問うことはしませんでした。
その結果、戦争を反省しなかった勢力が脈々と現在まで続いており、そういった連中が人より国家を大事にすべく憲法を変えようとするなら、大変危険だと思います。
日本人は欧米に比べてリベラルな人間が少なく、お上に従ってしまう国民性があります。
憲法がどうなっていくのか注視する必要がありそうです。
小西議員は、現在の憲法審の問題点を広く発信してほしいです。
3月29日のオフレコ発言を今になってこれだけ激しく非難するのはどういう意図でしょうか?
社説のネタに困って今頃書いたのでしょうか?
いずれにしても、権力を監視すべきジャーナリズムが野党を激しくに批判するのは異様としか言いようがありません。
ではなぜ、小西さんは「サルがやること」とオフレコで漏らしたのでしょうか?
正確には「衆院憲法審の毎週開催は、憲法を真剣に考えていないサルがやること、野蛮」と言っています。
つまり真面目に憲法を考えていれば、毎週開催にならないという主旨です。
それはなぜか。
「いつ最高裁判決や外国の事例を研究するのか。衆院なんて誰かに書いてもらった原稿を読んでいるだけだ」とも小西さんは述べています。
これは正論ではないでしょうか?
議論をするためには、資料集めや、分析・研究、意見聴取など多くの準備が必要です。
ぼくも日本小児外科学会の理事会のメンバーでしたが、学会の方向性を決める理事会を成立させるためには膨大な準備時間が必要でした。
開催は年に6回。十分に時間をとって理事会メンバーで議論をしました。
毎週開催の憲法審はちゃんと機能しているのでしょうか?
ニューズウィーク日本版によれば、毎週開催する価値はとてもないそうです。
審査会とは立派な名前ですが、実態は各議員の独演会なんだそうです。
それぞれのメンバーが延々と自説をぶち上げて、とても議論にはなっていないといいます。
選挙区の合区が話し合われた会では、自民党議員がウクライナ戦争に触れながら唐突に憲法9条について演説し始めたといいます。呆れるしかありません。
そもそも自民党の憲法改正案は、基本的人権よりも国家に主権がおかれていますから、そんなことを独演されても議論になるわけがありません。
憲法審は、まず、議論の進め方を議論し、各政党のコンセンサスを得る必要があります。
こんな現状では、オフレコでサルという言葉が出てもしかたないんじゃないですか?
小西議員の発言で某御用新聞は欣喜雀躍という感じですが、この反動で、改憲のための改憲みたいな方向に議論が引きずられていかないことを切に願います。
日本は戦争に敗れて、リベラルの芽が生まれましたが、自分たちの義務として戦争責任を問うことはしませんでした。
その結果、戦争を反省しなかった勢力が脈々と現在まで続いており、そういった連中が人より国家を大事にすべく憲法を変えようとするなら、大変危険だと思います。
日本人は欧米に比べてリベラルな人間が少なく、お上に従ってしまう国民性があります。
憲法がどうなっていくのか注視する必要がありそうです。
小西議員は、現在の憲法審の問題点を広く発信してほしいです。
大阪カジノは誰のために ― 2023年04月15日 20時17分08秒
衆愚政治という言葉がぴったりなのは、維新の会とれいわ新撰組でしょう。
前者は右で後者は左です。
ぼくはどちらも好きではありません。ただ維新の会は影響力が大きく、このままではちょっと危険だと思います。
コロナは現在、第9波に入っているようですが、大きな流行にならないかもしれません。
しかしこの3年間、国民は本当につらい思いをしました。
最もつらかったのは大阪府民ではないでしょうか?
維新は「身を切る改革」とか言って、必要な行政機能をどんどん切っていきました。
市民病院の統廃合も進め、急性期病棟は大きく削減されました。
急性期病棟は儲かりませんからね。
それから保健機能も削りました。
その結果、コロナ感染者・コロナ死亡者が全国最多になりました。
政治の役割にはいろいろな面がありますが、最も大事なことを人間の命を守ることです。
そういう意味で、維新が主導した大阪府政は最低だったと思います。
改革、改革と叫びますが、では改革してどういう日本を作りたいのでしょうか?
自民党だったら、個人より国家を大事にした国、伝統を守り続ける国を作りたいというビジョンがあると思います。
立憲民主党であれば、個人の権利と暮らしを守りたいというビジョンがあるでしょう。
維新は何ですか? お金を儲けたいのか?
カジノを含む統合型リゾートを大阪市に作る計画が動き始めました。
つまり博打で儲けようとしているわけですね。
24時間営業で365日フルオープンと聞きました。まるで救急病院ですね。
年間2000万人が来場し、5200億円の売り上げを見込んでいるそうです。
そのうちの8割はカジノによる収入だそうです。
すごいですね。
当然のことながらギャンブル依存症の人が増えるわけで、大阪府は依存症対策推進条例を制定したそうです。なんだか漫画ですね。
日本人を食い物にして、その上がりで大阪市は潤うわけです。
世論調査によれば、大阪府民は半数以上の人がカジノに賛成していますから、自分たちに何か恩恵があれば、犠牲者が出ても構わないという心理なんでしょう。
こんなことで大阪府は、日本は幸せになれるのでしょうか?
会場予定地の人工島・夢洲(ゆめしま)にも問題があります。
もともとここは、商業地として巨大施設を建てることは想定されていなかった埋め立て地です。
汚染土壌・液状化対策に約790億円かかるそうです。
あれ? 税金は注ぎ込まないと約束しましたよね。
大阪都構想にしても、維新には理念なき目標があり、それによって党内の求心力を高め、またそれで世間を巻き込んでいるように見えます。
住民投票を2回もやるなんて常軌を逸していますね。
勝つまでジャンケンというヤツでしょうか?
党内には非常に不祥事が多いのに、他党の失言とかには異常にしつこくからんでくるなど、この政党はかなり怖いです。
千葉県ではまったく維新のパワーがなくて、本当によかったです。
前者は右で後者は左です。
ぼくはどちらも好きではありません。ただ維新の会は影響力が大きく、このままではちょっと危険だと思います。
コロナは現在、第9波に入っているようですが、大きな流行にならないかもしれません。
しかしこの3年間、国民は本当につらい思いをしました。
最もつらかったのは大阪府民ではないでしょうか?
維新は「身を切る改革」とか言って、必要な行政機能をどんどん切っていきました。
市民病院の統廃合も進め、急性期病棟は大きく削減されました。
急性期病棟は儲かりませんからね。
それから保健機能も削りました。
その結果、コロナ感染者・コロナ死亡者が全国最多になりました。
政治の役割にはいろいろな面がありますが、最も大事なことを人間の命を守ることです。
そういう意味で、維新が主導した大阪府政は最低だったと思います。
改革、改革と叫びますが、では改革してどういう日本を作りたいのでしょうか?
自民党だったら、個人より国家を大事にした国、伝統を守り続ける国を作りたいというビジョンがあると思います。
立憲民主党であれば、個人の権利と暮らしを守りたいというビジョンがあるでしょう。
維新は何ですか? お金を儲けたいのか?
カジノを含む統合型リゾートを大阪市に作る計画が動き始めました。
つまり博打で儲けようとしているわけですね。
24時間営業で365日フルオープンと聞きました。まるで救急病院ですね。
年間2000万人が来場し、5200億円の売り上げを見込んでいるそうです。
そのうちの8割はカジノによる収入だそうです。
すごいですね。
当然のことながらギャンブル依存症の人が増えるわけで、大阪府は依存症対策推進条例を制定したそうです。なんだか漫画ですね。
日本人を食い物にして、その上がりで大阪市は潤うわけです。
世論調査によれば、大阪府民は半数以上の人がカジノに賛成していますから、自分たちに何か恩恵があれば、犠牲者が出ても構わないという心理なんでしょう。
こんなことで大阪府は、日本は幸せになれるのでしょうか?
会場予定地の人工島・夢洲(ゆめしま)にも問題があります。
もともとここは、商業地として巨大施設を建てることは想定されていなかった埋め立て地です。
汚染土壌・液状化対策に約790億円かかるそうです。
あれ? 税金は注ぎ込まないと約束しましたよね。
大阪都構想にしても、維新には理念なき目標があり、それによって党内の求心力を高め、またそれで世間を巻き込んでいるように見えます。
住民投票を2回もやるなんて常軌を逸していますね。
勝つまでジャンケンというヤツでしょうか?
党内には非常に不祥事が多いのに、他党の失言とかには異常にしつこくからんでくるなど、この政党はかなり怖いです。
千葉県ではまったく維新のパワーがなくて、本当によかったです。
政治に関心がないのは悪いことではない? ― 2023年04月12日 17時10分57秒
自民党副総裁の麻生太郎さんは、おもしろいおじさんで、「半径1メートルの男」と呼ばれています。
直に会って話をしてみると、麻生さんの魅力にみんな取り込まれてしまうので、このニックネームがあるそうです。
漫画好きでも知られていて、「ゴルゴ13」のファンであることは有名ですよね。
しかし、それと政治家として優秀なことは何の関係もありません。
3月13日、麻生さんは、千葉県八千代市での街頭演説で、日本は他国と比べて国内情勢や治安が安定しているとして、健康への興味とからめて、「政治に関心がないことは決して悪いことではない。」と持論を述べました。
ま、持論というより、失言でしょ。いや暴言かな。
彼は今までに過去に何度も同様のことを言っています。
ワンパターンですね。
政治家が、政治に関心がないのは悪いことではないと主張するのは、恐るべきことです。
でもね・・・その言い分も分かるんですよ。
ぼくもここのブログであまり政治の話はしたくない。
できれば政治のことなど考えずに生きていきたい。
ジャズのこととか、ロックのことだけに関心があって、そういうブログだけを書いていたい。
しかしこんなに政治が悪ければ政治のことを考えざるを得ないじゃないですか?
がんに罹ったら健康のことをいつも考えるでしょ?
この国は瀕死の重症です。
死にそうになっている祖国のことを考えるのは、愛国心があれば当たり前のことです。
でも麻生さんは、政治のことを考えなくてもいいと言わんばかりです。
あなたは日本がどうなってもいいのですか?
統一地方選の後半戦と、衆参4選挙区での補選が始まります。
4月23日に投開票です。
国政選挙の争点は何でしょうか? たくさんあります。
岸田さんは勝手に国の形を変えようとしています。
敵基地攻撃とは先制攻撃とどう違うのか?
原発の新増設は本当に安全なのか?
極めて残念ですが、国会でこうした議論は深まっていません。
なぜって岸田さんが念仏を唱えるように同じ話ばかりして、質問に真摯に答えないからです。
物価高に対して政府は有効な手を打っているでしょうか?
少子化対策は抽象的なお題目が並ぶばかりで、財源をどうするかの具体論にはまったく入っていっていません。
防衛増税は本当に正しいのか、少子化対策で社会保険料を上げるという案は本当なのか?
さらに言うと、自民党と旧統一教会の関係はどうなったのでしょうか。うやむやになっていませんか?
自民党の政策に旧統一教会の意向は反映されていませんか。
「こども家庭庁」なんて名称はまさにそれに当てはまるんじゃないですか。
次から次に、我々の生活を不安にし、国の形を不安定にすることが起きています。
それに対して無関心でいることがいいことだなんて、まるで漫画です。
そう言ったら、漫画に失礼ですね。
ゴルゴ13の方が、リアルな迫真性があります。
がんの治療をせずに旅行の計画を立てているような人なんていません。
家が火事になっているんだから、懸命に消火しようとするのが当然でしょう。
選挙に行って、岸田さんにイエスかノーかはっきり言うべきでしょう。
それが健全な民主主義です。
直に会って話をしてみると、麻生さんの魅力にみんな取り込まれてしまうので、このニックネームがあるそうです。
漫画好きでも知られていて、「ゴルゴ13」のファンであることは有名ですよね。
しかし、それと政治家として優秀なことは何の関係もありません。
3月13日、麻生さんは、千葉県八千代市での街頭演説で、日本は他国と比べて国内情勢や治安が安定しているとして、健康への興味とからめて、「政治に関心がないことは決して悪いことではない。」と持論を述べました。
ま、持論というより、失言でしょ。いや暴言かな。
彼は今までに過去に何度も同様のことを言っています。
ワンパターンですね。
政治家が、政治に関心がないのは悪いことではないと主張するのは、恐るべきことです。
でもね・・・その言い分も分かるんですよ。
ぼくもここのブログであまり政治の話はしたくない。
できれば政治のことなど考えずに生きていきたい。
ジャズのこととか、ロックのことだけに関心があって、そういうブログだけを書いていたい。
しかしこんなに政治が悪ければ政治のことを考えざるを得ないじゃないですか?
がんに罹ったら健康のことをいつも考えるでしょ?
この国は瀕死の重症です。
死にそうになっている祖国のことを考えるのは、愛国心があれば当たり前のことです。
でも麻生さんは、政治のことを考えなくてもいいと言わんばかりです。
あなたは日本がどうなってもいいのですか?
統一地方選の後半戦と、衆参4選挙区での補選が始まります。
4月23日に投開票です。
国政選挙の争点は何でしょうか? たくさんあります。
岸田さんは勝手に国の形を変えようとしています。
敵基地攻撃とは先制攻撃とどう違うのか?
原発の新増設は本当に安全なのか?
極めて残念ですが、国会でこうした議論は深まっていません。
なぜって岸田さんが念仏を唱えるように同じ話ばかりして、質問に真摯に答えないからです。
物価高に対して政府は有効な手を打っているでしょうか?
少子化対策は抽象的なお題目が並ぶばかりで、財源をどうするかの具体論にはまったく入っていっていません。
防衛増税は本当に正しいのか、少子化対策で社会保険料を上げるという案は本当なのか?
さらに言うと、自民党と旧統一教会の関係はどうなったのでしょうか。うやむやになっていませんか?
自民党の政策に旧統一教会の意向は反映されていませんか。
「こども家庭庁」なんて名称はまさにそれに当てはまるんじゃないですか。
次から次に、我々の生活を不安にし、国の形を不安定にすることが起きています。
それに対して無関心でいることがいいことだなんて、まるで漫画です。
そう言ったら、漫画に失礼ですね。
ゴルゴ13の方が、リアルな迫真性があります。
がんの治療をせずに旅行の計画を立てているような人なんていません。
家が火事になっているんだから、懸命に消火しようとするのが当然でしょう。
選挙に行って、岸田さんにイエスかノーかはっきり言うべきでしょう。
それが健全な民主主義です。
最近のコメント