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死ねない時代の哲学(村上 陽一郎)2020年03月12日 22時31分08秒

死ねない時代の哲学(村上 陽一郎)
ぼくは、安楽死とか、尊厳死とかについてあまり多くの知識は持っていません。
ただ、多くの死には立ち会ってきたので、自分なりの死生観はあります。
小児科医・小児外科医を目指す医学生って、いろいろな動機がありますが、そのうちの一つが「人間の死を見たくない」というのがあるんですよね。
大人の医療に関われば、(極論を言えば)治療をした数の死があるわけです。
その点、小児医療ではそういうことがない。
ない、はずなんですけど、例外があります。それは小児がんです。
いろいろな形の死を見てきて、人生って不条理だなとも思ったし、死は恐怖ではないとも思いました。
ぼく自身は死を迎えるとき、何の不安も恐怖も感じないと思います。
だけど、子どもたちともう会えなくなると思うと、切ないなあ。
そういう意味で、「生きるとはつながり」だと思います。

村上先生の本はかなり以前から(大学生の頃?)からずっと読んでいます。昭和11年生まれですから、ぼくの亡くなった父と同じ歳ですね。文章に接すると、なんだかほっとするんですよね。