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ルポ・収容所列島: ニッポンの精神医療を問う(風間 直樹, 井艸 恵美, 辻 麻梨子)2022年04月20日 23時11分42秒

ルポ・収容所列島: ニッポンの精神医療を問う
いきなり医療保護入院という強制入院の事例が出てきて、今の時代にこんなことが本当にあるのかと驚きました。
同時にルポとしてちゃんと裏取りができているのか疑問が湧きましたが、読み進めていくうちに、民間精神科病院の(すべてではない)閉鎖的体質が昔から変わっていないため、裏取りしてもコメントが取れないことも分かってきました。

大熊一夫さんの『ルポ 精神病棟』を読んだのは、今から何十年前でしょうか? あの時代と現代とで「患者の人権」という観点から精神科医療を論じるなら、どれだけの進歩があったのでしょうか?
大熊さんは、日本の精神科医療を「この国に生まれたる不幸」と言っていましたが、今でも「強制入院」「身体拘束」「薬漬け」「院内暴力」「情報非公開」のままなら、とても悲しいことだと思います。
☆「この国に・・・」というセリフは元々呉秀三・樫田五郎先生の言葉。

また最終章では、現代日本が直面する大きな問題・認知症を誰がケア・サポートするかの話になっています。
これは大変重い課題で軽々しく結論を述べることはできません。
しかしながら、認知症の人でも、人権がないがしろにされることがあってはいけません。
今後社会全体の高齢化がますます進みますから、これは今から公共体も各個人も十分に備えておく必要があります。
つまり認知症を人ごとと思わず、自分に当てはめてどう対応していくか考えておくべきでしょう。

タイトルの「収容所列島」はちょっとセンセーショナルで強烈ですが、読み終えてみると、まさにその通りだなと思わされる力作でした。
いい本です。おススメします。