僕にとっての「峠の風」 ― 2010年11月30日 19時29分40秒
昨日は、黒澤明監督の「峠の風」の話を書きました。
つまり人生のお師匠さんですね。
僕にとっての小児外科の「峠の風」、それは間違いなく栗山裕先生です。
栗山先生との出会いは、僕が医者になって7年目の松戸市立病院でした。
僕は栗山先生によって「手術とは何か」という考え方を一変させられました。
以前の僕は大学病院で教育を受け、手術中に、先輩の先生から、
「馬鹿!!!」とか、
「違う!!!」とか、
「早くしろ!!!」とか、
「モタモタするな!!!」とか、
手術室の無影燈が震えるような怒鳴り声の中で、身をすくませて手術をやっていました。
糸を強く縛れば、「強すぎる!!!」と怒鳴られ、
糸を柔らかく縛れば、「弱すぎる!!!」と怒鳴られ、
余りの先輩の先生の怖さに指は震え、手術の傷痕はギザギザになりそうでした。
当時の僕はそうやって怒鳴られることが当たり前と思っていましたから、先輩の言いつけに従って一生懸命、怒声に耐えて手術をしていました。
子どもの手術は1分でも1秒でも早く終えろ、と言われたその台詞は忘れられません。
その後、僕は出張。
そして松戸市立病院で僕が出会った患者は左の腎臓から発生した巨大なウイルムス腫瘍(小児がん)でした。
腫瘍は大腸に食い込んでいて、腫瘍を摘出するためには大腸の一部も切除しないといけない状況でした。
手術中にその状況を理解した僕は、気が遠くなりそうでした。
こんな大変な手術を「1分でも1秒でも早く」終わらせるためにはどうしたらいいか、まったく分からなかったからです。
その時に手術を手伝ってくれていた栗山先生がこう言いました。
「徹夜しよう、徹夜! こんなのゆっくりやればいいじゃない?」
僕はその一言で、それこそ目の前の鱗が一枚、はらりと落ちました。
そうなんだ!
手術ってそうやれば良いんだ!
そして今まで習ってきたことって何なんだろうと思いました。
その後、栗山先生には「手術とは頭でやるものだ」と教えてもらいました。
僕も本当にその通りだと思います。
栗山先生は、現在、名戸ヶ谷病院で勤務しています。
http://www.nadogaya.com/shinryo_bukyoku/ka_shounigeka.html
僕にとっての「峠の風」は栗山先生以外、考えられません。
つまり人生のお師匠さんですね。
僕にとっての小児外科の「峠の風」、それは間違いなく栗山裕先生です。
栗山先生との出会いは、僕が医者になって7年目の松戸市立病院でした。
僕は栗山先生によって「手術とは何か」という考え方を一変させられました。
以前の僕は大学病院で教育を受け、手術中に、先輩の先生から、
「馬鹿!!!」とか、
「違う!!!」とか、
「早くしろ!!!」とか、
「モタモタするな!!!」とか、
手術室の無影燈が震えるような怒鳴り声の中で、身をすくませて手術をやっていました。
糸を強く縛れば、「強すぎる!!!」と怒鳴られ、
糸を柔らかく縛れば、「弱すぎる!!!」と怒鳴られ、
余りの先輩の先生の怖さに指は震え、手術の傷痕はギザギザになりそうでした。
当時の僕はそうやって怒鳴られることが当たり前と思っていましたから、先輩の言いつけに従って一生懸命、怒声に耐えて手術をしていました。
子どもの手術は1分でも1秒でも早く終えろ、と言われたその台詞は忘れられません。
その後、僕は出張。
そして松戸市立病院で僕が出会った患者は左の腎臓から発生した巨大なウイルムス腫瘍(小児がん)でした。
腫瘍は大腸に食い込んでいて、腫瘍を摘出するためには大腸の一部も切除しないといけない状況でした。
手術中にその状況を理解した僕は、気が遠くなりそうでした。
こんな大変な手術を「1分でも1秒でも早く」終わらせるためにはどうしたらいいか、まったく分からなかったからです。
その時に手術を手伝ってくれていた栗山先生がこう言いました。
「徹夜しよう、徹夜! こんなのゆっくりやればいいじゃない?」
僕はその一言で、それこそ目の前の鱗が一枚、はらりと落ちました。
そうなんだ!
手術ってそうやれば良いんだ!
そして今まで習ってきたことって何なんだろうと思いました。
その後、栗山先生には「手術とは頭でやるものだ」と教えてもらいました。
僕も本当にその通りだと思います。
栗山先生は、現在、名戸ヶ谷病院で勤務しています。
http://www.nadogaya.com/shinryo_bukyoku/ka_shounigeka.html
僕にとっての「峠の風」は栗山先生以外、考えられません。
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