「 わが青春の黒沢明」 (文春文庫)植草 圭之助2010年11月24日 18時34分07秒

昨晩、植草 圭之助 さんの「わが青春の黒沢明」という本を読みました。
黒沢さんとは小学校時代の同級生で、紆余曲折の後、東宝でシナリオを書くことになります。
そして、三船敏郎の黒沢映画デビューの「酔いどれ天使」を、二人で共同執筆します。

この映画は大成功を収めるのですが、戦後すぐの時代における「ヤクザ」という人種(人間)をどう描くかで、二人の間で齟齬が生じます。

映画は大成功だったのだから、そこまで物事を深く突き詰めて考えなくてもいいと思うのですが、二人はとことん自分の意見を言い合って、そして別れていきます。
つまり青春っていうやつですね。

自分自身のことも、黒澤明のことも深く書いてあり、良い本だと思いました。
戦時中の空襲のことや、それに伴う衣食住、とりわけ「住」に関しては、今の平和がどれだけありがたいか本当によく理解できます。

そしてこの本も絶版状態。
なんだか最近は中古の本ばかり読んでいます。