アクセスカウンター
アクセスカウンター

「“右翼”雑誌」の舞台裏(梶原 麻衣子)2025年02月12日 23時11分08秒

「“右翼”雑誌」の舞台裏(梶原 麻衣子)
雑誌『WILL』と『Hanada』の舞台裏を書いた本です。
筆者は、右翼少女として編集部に加わり、右翼中年となった今はフリーになっているそうです。
確かに「右翼」雑誌と呼ばれるのは自然かもしれませんが、花田編集長は別に右翼ではなく、読者の共感を得たいと文藝春秋のような本を作りたいそうです。
文春は、現在はかなり中道で、南京事件の検証を本にしたりしていますが、ぼくが学生だった頃は、めちゃめちゃ保守的で、今とは大違いでした。
その当時から、花田さんには文春が保守という意識はなく、新聞(特に朝日新聞)を疑ったり、大手メディアがふれない部分を追求しようという意識があったのでしょう。
本多勝一さんがいた頃の朝日は尖ったリベラルでしたので、新聞という「第4権力」を批判することで、自然と保守という立ち位置になってしまうのでしょう。

筆者には右翼であることの悩みみたいなものもあり、内省的な文章がとてもよかったです。
思想って尖れば尖るほど、一部は熱狂させても大衆と離れる面があるんですよね。
ぼくは、自分の思想として右翼は嫌いですが、筆者にはいい印象しか持ちませんでした。

おもしろいですよ。おススメします。

コメント

トラックバック