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堀川惠子さんと対談する2024年12月14日 17時19分05秒

堀川惠子さんと対談する
報告が遅くなりました。
12月11日の休診日に、東京で対談を行いました。
週刊読書人の企画です。
写真は、『透析を止めた日』(講談社)を執筆した堀川惠子さん。
堀川さんと言えば、ノンフィクション界の落合博満。
講談社ノンフィクション賞・新潮ドキュメント賞・大宅壮一ノンフィクション賞の3冠を受賞した唯一の作家です。

今回出版した『透析を止めた日』は強烈な作品でした。
ご主人の林新(はやし・あらた)さんは、NHKの高名プロデューサー。先天性腎疾患により、血液透析になります。
そんな林さんと堀川さんは夫婦になります。

透析を始めることは、どの患者にも可能です。
つまり入り口は開いています。
では、透析が末期に陥り、透析不能になったらどうすればいいのでしょうか?
つまり出口がないのです。

透析末期になると、透析は大変な苦痛を伴うことになります。しかし止めれば、1週間くらいで命が果てます。
進むのも、止めるのも地獄のようなものです。
では緩和ケアは?
実は、「がん」以外の患者は緩和ケア病棟に入院できないのです。
林さんは最後の6日間に、まさに地獄にような苦しみを味わいます。

なぜ、こんな不条理があるのでしょうか?
日本の医療システムはどうなっているのでしょうか?
ここから、堀川さんの取材の旅が始まります。

ノンフィクションとして最高到達点にまで行っている作品です。
数年に一度の傑作だと言っていいでしょう。
ぜひ、読んでみてください。
すべての人にお薦めします。

(対談は勢いよく進み、あっというまに1時間半を超えました。来年、週刊読書人に掲載されます)

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