開業医をやりながら作家もやってみた 23回 ― 2022年03月27日 12時12分17秒
m3.com 連載の『開業医をやりながら作家もやってみた』第23回です。
テーマは「作家になる方法教えます」。
某一流出版社の編集者三人から取材したので、絶対に面白いです。ぜひ、お読みになってください。
https://www.m3.com/news/iryoishin/1028861
次回で最終回です。あっという間の一年でした。
テーマは「作家になる方法教えます」。
某一流出版社の編集者三人から取材したので、絶対に面白いです。ぜひ、お読みになってください。
https://www.m3.com/news/iryoishin/1028861
次回で最終回です。あっという間の一年でした。
開業医をやりながら作家もやってみた 21回 ― 2022年02月27日 09時09分03秒
m3.com 連載『開業医をやりながら作家もやってみた』第21回が掲載されました。
『発達障害に生まれて』を書いて大ヒットする話です。
よかったら読んでください。↓
https://www.m3.com/news/iryoishin/1019578
この本を書いたことで多くのことを学びました。
『発達障害に生まれて』を書いて大ヒットする話です。
よかったら読んでください。↓
https://www.m3.com/news/iryoishin/1019578
この本を書いたことで多くのことを学びました。
超えるべき壁 鎖肛 ― 2022年02月21日 11時40分27秒
小児外科医にとって鎖肛ほど難しい手術が求められる疾患はないかもしれません。鎖肛は単に肛門が生まれつき無いだけではありません。排便機能が欠けているのです。
従来の手術方法では、鎖肛の子どもは術後に便失禁をきたすことが稀ではありませんでした。従来の理解では、上下2箇所のリング状の筋肉が直腸を取り巻いていることで排便をコントロールしていると考えられてきました。
ところがPena先生が、2個のリングの間には垂直に走る筋肉があることを見出し、新しい術式を開発しました。これによって術後排便機能は劇的に改善しました。
ただ、100点満点ではありません。排便機能は人間の一生に関わる問題です。さらに良い結果を目指して、小児外科医の努力はまだ続きそうです。
従来の手術方法では、鎖肛の子どもは術後に便失禁をきたすことが稀ではありませんでした。従来の理解では、上下2箇所のリング状の筋肉が直腸を取り巻いていることで排便をコントロールしていると考えられてきました。
ところがPena先生が、2個のリングの間には垂直に走る筋肉があることを見出し、新しい術式を開発しました。これによって術後排便機能は劇的に改善しました。
ただ、100点満点ではありません。排便機能は人間の一生に関わる問題です。さらに良い結果を目指して、小児外科医の努力はまだ続きそうです。
超えるべき壁 横隔膜ヘルニア ― 2022年02月17日 10時35分17秒
先天性横隔膜ヘルニアは、横隔膜に孔があり腸が胸の中に入ってしまう先天異常です。肺が圧迫されるので呼吸困難になります。治療は手術で孔を閉じることなんですが、実はそんな単純なことではありません。
肺が圧迫された状態で胎児期を過ごしますので、肺が育つことができません。すると肺高血圧という状態で生まれてきます。血液が胎児循環のまま、酸素化されない血液が全身を回りますので、全身チアノーゼになります。
胎児超音波によって病気を早期に見つければ、母体搬送で治療成績が向上すると考えられた時期がありました。ところが実際は逆でした。つまり死産になる運命だった子が治療を受けるようになったため、日本全体で治療成績が悪化したのです。
ところが最近、グループスタディーの努力によって、この病気に対して新しい呼吸器の使い方が開発されてきました。その結果、ECMOの適応も減っています。さらに治療成績が良くなることを願っています。
肺が圧迫された状態で胎児期を過ごしますので、肺が育つことができません。すると肺高血圧という状態で生まれてきます。血液が胎児循環のまま、酸素化されない血液が全身を回りますので、全身チアノーゼになります。
胎児超音波によって病気を早期に見つければ、母体搬送で治療成績が向上すると考えられた時期がありました。ところが実際は逆でした。つまり死産になる運命だった子が治療を受けるようになったため、日本全体で治療成績が悪化したのです。
ところが最近、グループスタディーの努力によって、この病気に対して新しい呼吸器の使い方が開発されてきました。その結果、ECMOの適応も減っています。さらに治療成績が良くなることを願っています。
開業医をやりながら作家もやってみた・第20回 ― 2022年02月13日 11時19分43秒
m3.com 連載の『開業医をやりながら作家もやってみた』第20回
が掲載されました。
https://www.m3.com/news/iryoishin/1012735
今回は、ヨミドクターに連載した『いのちは輝く』がバズり、40回の連載で総PVが1億900万に達した話です。
よかったら読んでみてください。
が掲載されました。
https://www.m3.com/news/iryoishin/1012735
今回は、ヨミドクターに連載した『いのちは輝く』がバズり、40回の連載で総PVが1億900万に達した話です。
よかったら読んでみてください。
HONZ に登場 ― 2022年02月11日 09時12分18秒
HONZ といえば、ノンフィクション系書評サイトとして大変有名。
ぼくもよく読んでいます。
書評の「プロ」である大阪大学・病理学教室教授の仲野徹先生が書いてくれた、拙著『ぼくとがんの7年』に対する書評が、HONZに転載されています。
https://honz.jp/articles/-/50918
ぜひ、ご覧になってくださいね。
この本は、いろいろな方から「一気読みした」とお褒めの言葉をいただいています。人が病むとはどういうことなのか、じっくりと描きましたので、よかったら手に取ってください。
こちらから。↓
https://amzn.to/3HKLx4O
ぼくもよく読んでいます。
書評の「プロ」である大阪大学・病理学教室教授の仲野徹先生が書いてくれた、拙著『ぼくとがんの7年』に対する書評が、HONZに転載されています。
https://honz.jp/articles/-/50918
ぜひ、ご覧になってくださいね。
この本は、いろいろな方から「一気読みした」とお褒めの言葉をいただいています。人が病むとはどういうことなのか、じっくりと描きましたので、よかったら手に取ってください。
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超えるべき壁〜胆道閉鎖 ― 2022年02月10日 16時41分48秒
母子手帳の中に入っている便色カードは、あまり有効に使われていないようです。これは便の色をチェックすることで胆道閉鎖を早期に発見するためのツールです。
胆道閉鎖はたいへん難しい病気で、生直後に胆道が消失するために、胆汁が肝臓に滞り、たちまち肝硬変に陥ります。手術を行なっても、胆汁がきちんと流れるようになる患者は2/3程度に留まります。1/3の子どもには肝臓移植が必要です。
さらに治った思える子どもたちも、成人になるまでに肝硬変が進行します。すると結局2人に1人は肝臓移植が必要になります。肝臓移植は命懸けの大手術です。手術が行える病院も限られています。臓器を提供する親にも大きな影響を及ぼします。
この病気は生後60日以内に診断がつけば、肝臓移植になる可能性が下がります。便色カードをぜひ有効活用してください。
胆道閉鎖はたいへん難しい病気で、生直後に胆道が消失するために、胆汁が肝臓に滞り、たちまち肝硬変に陥ります。手術を行なっても、胆汁がきちんと流れるようになる患者は2/3程度に留まります。1/3の子どもには肝臓移植が必要です。
さらに治った思える子どもたちも、成人になるまでに肝硬変が進行します。すると結局2人に1人は肝臓移植が必要になります。肝臓移植は命懸けの大手術です。手術が行える病院も限られています。臓器を提供する親にも大きな影響を及ぼします。
この病気は生後60日以内に診断がつけば、肝臓移植になる可能性が下がります。便色カードをぜひ有効活用してください。
超えるべき壁〜神経芽腫 ― 2022年02月08日 20時40分36秒
神経芽腫は小児がんの中で未だに治療成績が悪く、すべての病気の中でも子どもの命をもっとも数多く奪う疾患の1つです。
この病気は腹部腫瘍として静かに増殖し、子どもが1歳を過ぎると全身の骨に転移します。骨転移による脚の痛みや原因不明の熱が続くことで神経芽腫は発覚します。つまり診断がついたときには、ステージ4になっていることが大多数です。1年以上に及ぶ集学的治療(手術・抗がん剤・放射線療法)を行なっても、完全寛解に至る例は高々40%くらいです。治ったと見えても再発を来すことも稀ではありません。
最近になって、新しい治療薬・抗GD2抗体が保険適用になりました。この抗体はがん細胞の表面に付着することで免疫細胞を活性化し、患者の体内に残っているわずかながん細胞を根絶させるとされています。この治療法に対する医師や患者家族の期待は大きいものがあります。
小児科医・小児外科医にとって神経芽腫は超えるべき大きな壁です。武器は一つでも多い方がいいことは間違いありません。これまでの常識を覆すような治療成績を待ち望んでいます。
この病気は腹部腫瘍として静かに増殖し、子どもが1歳を過ぎると全身の骨に転移します。骨転移による脚の痛みや原因不明の熱が続くことで神経芽腫は発覚します。つまり診断がついたときには、ステージ4になっていることが大多数です。1年以上に及ぶ集学的治療(手術・抗がん剤・放射線療法)を行なっても、完全寛解に至る例は高々40%くらいです。治ったと見えても再発を来すことも稀ではありません。
最近になって、新しい治療薬・抗GD2抗体が保険適用になりました。この抗体はがん細胞の表面に付着することで免疫細胞を活性化し、患者の体内に残っているわずかながん細胞を根絶させるとされています。この治療法に対する医師や患者家族の期待は大きいものがあります。
小児科医・小児外科医にとって神経芽腫は超えるべき大きな壁です。武器は一つでも多い方がいいことは間違いありません。これまでの常識を覆すような治療成績を待ち望んでいます。
開業医をやりながら作家もやってみた・第19回 ― 2022年01月30日 08時50分28秒
m3.com 連載、『開業医をやりながら作家もやってみた』、第19回が掲載されました。
https://www.m3.com/news/iryoishin/1004396
時間のある方は、ご覧になってください。
https://www.m3.com/news/iryoishin/1004396
時間のある方は、ご覧になってください。
Zoom で講演 ― 2022年01月29日 20時03分16秒
夕方からZoom で講演しました。先天代謝異常症患者会フォーラムです。
タイトルは『呼吸器の子 重い障害を生きる意味』。Zoomはみなさんの反応をつかめないので、難しいですね。
みなさんの心に何かが残ってくれればうれしいです。
タイトルは『呼吸器の子 重い障害を生きる意味』。Zoomはみなさんの反応をつかめないので、難しいですね。
みなさんの心に何かが残ってくれればうれしいです。
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