それでも、安楽死の話をするのなら(西智弘)2025年04月08日 19時45分49秒

それでも、安楽死の話をするのなら(西智弘)
安楽死を進めるか、立ち止まるか。
そのための議論を整理した本でした。
論点を明快に示しており、多くの人に役立つ本かなと思いました。
ただ、実は日本って安楽死に関心のある人とか、詳しく知っている人はかなり少ないのではと思います。
論じられるのは常に「安楽殺人」みたいなもので、生きる価値のない人を死なせた方がいいという論調なような気がします。

実は、安楽死問題ってすでに解決しているんですよね。
東海大学病院事件で安楽死が訴追されない条件が示されているので、ある意味で日本は安楽死が認められた国なんです。
ところが、医療費の高騰とか、高齢者の延命治療とかを問題視する人から安楽死が語られる現状があり、これは根本的に間違っていると思います。

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