過疎ビジネス(横山 勲) ― 2025年10月15日 23時05分21秒
過疎ビジネス。過疎の町を食い物にする企業と、その企業に仕事を丸投げする無責任な地方自治体のいい加減さを表しています。
企業版ふるさと納税では、9割に及ぶ寄付金控除があります。
企業が億単位の寄付を、誰も注目しない小さな町に対して行います。
その寄付金で何をするか。地域おこしが専門の企業が寄ってくるのですね。
そして、その企業しか落札できないような仕様書が作られ、億単位のお金はその企業に落ちます。
ところが、実はその企業というのは、最初の億の寄付をした大きな企業の子会社なんです。
つまりお金が還流するわけです。
これは小さな話のように見えて、日本の現在の国の形を象徴しているように感じます。
氷山の一角の可能性もあるし、国が何か予算や法律を新たに付けると、すぐにそれを利用とする人間が出てくるのかもしれません。
また、この事件はメディアの重要性を大変よく伝えています。
特に新聞は、デジタルの時代になって、紙が売れなくなっていますが、こうした調査報道は新聞ならではですし、また地方紙だからできたとも言えます。
もちろん、記者の熱意が最も重要でしょう。
現在、この本はベストセラー。
新書ではなく単行本でもよかったと思いますが、ノンフィクションでも新書でちゃんと売れるという見本なのかもしれません。
いい本ですので、おススメします。
企業版ふるさと納税では、9割に及ぶ寄付金控除があります。
企業が億単位の寄付を、誰も注目しない小さな町に対して行います。
その寄付金で何をするか。地域おこしが専門の企業が寄ってくるのですね。
そして、その企業しか落札できないような仕様書が作られ、億単位のお金はその企業に落ちます。
ところが、実はその企業というのは、最初の億の寄付をした大きな企業の子会社なんです。
つまりお金が還流するわけです。
これは小さな話のように見えて、日本の現在の国の形を象徴しているように感じます。
氷山の一角の可能性もあるし、国が何か予算や法律を新たに付けると、すぐにそれを利用とする人間が出てくるのかもしれません。
また、この事件はメディアの重要性を大変よく伝えています。
特に新聞は、デジタルの時代になって、紙が売れなくなっていますが、こうした調査報道は新聞ならではですし、また地方紙だからできたとも言えます。
もちろん、記者の熱意が最も重要でしょう。
現在、この本はベストセラー。
新書ではなく単行本でもよかったと思いますが、ノンフィクションでも新書でちゃんと売れるという見本なのかもしれません。
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