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がんばらない小さなクリニックの経営戦略(來村昌紀)2022年09月29日 20時31分22秒

がんばらない小さなクリニックの経営戦略
大変おもしろく読みました。
らいむらクリニックの来村先生が書いた本です。先生には、ぼくら夫婦二人ともお世話になっています。
先生のルーツは脳神経外科医。頭痛外来をやる中で、行き詰まりを感じ、和歌山から千葉まで漢方(東洋)医学を学ぶために国内留学しました。
現在では、千葉の地にらいむらクリニックを開業しています。

先生が目指すのは持続可能なコンパクトなクリニック。だけど毎日80人の患者を診ていると言いますから、それってなかなかハードだと思います。
80人診察できる理由は、1日の労働時間にあります。先生の働き方は8時間。ぼくは6時間ですので、長い時間でゆっくりと診察しているという感じでしょう。

本の前半では、人を雇うことの難しさが繰り返し述べられています。で、結局現在は、先生と奥さん二人でクリニックをやっているというので驚きます。
ま、成人内科ではあり得ることでしょう。
小児科では絶対に無理ですが。

先生の漢方に対する想いも伝わってきました。
世間の人は、「頭痛に効く漢方薬」のような言い方をしますが、これは全然漢方を分かっていない人の発言です。医者でもそういう人がたくさんいます。
頭痛の原因はさまざまで漢方では、患者の体を整えることで頭痛を改善していきます。ですから、体の中の水を減らすことで頭痛がよくなることもあるわけです。
西洋医学とは根本で考え方が異なります。

先生のクリニックは年間150日休みがあるそうです。
でもその空いた時間をジョイントベンチャーに使い、さまざまなコラボを成し遂げて、自分のビジョンを具現化しているところは大変立派だと思います。
ぼくにはちょっと真似できないな。

一気読みの1冊でした。Amazonでもかなり売れているようです。
みなさんも、ぜひどうぞ。

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