ヨミドクターその2、最終回です ― 2026年06月07日 18時50分07秒
『性別違和に生まれて』(中央公論新社)をめぐって、
読売新聞・ヨミドクターから親子で取材を受けた、2回目の記事です。
よく読まれているようです。アクセスランキング上位ですね!
https://www.yomiuri.co.jp/yomidr/article/20260528-GYTET00007/
みなさんも、よかったらぜひ、どうぞ。
読売新聞・ヨミドクターから親子で取材を受けた、2回目の記事です。
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みなさんも、よかったらぜひ、どうぞ。
命を選ぶ 遺伝病の運命に抗ったある女性の物語(下山 進) ― 2026年06月07日 19時00分19秒
網膜芽細胞腫という子どもの目にできるがんがあります。
一部の患者では、この病気は遺伝します。
母親は両眼性の網膜芽細胞腫で、およそ50%の確率で子どもにこの病気が遺伝します。
そこで母親は、着床前診断を日本産婦人科学会に申請します。
病気が遺伝していない胚を選んで着床させたいと考えたのです。
しかし、この申請は却下されます。
着床前診断が認められているのは、命に関わる病気、あるいはそれに匹敵する日常生活に影響を及ぼす(呼吸器をつけるとか)重い疾患に限られているからです。
実は、この女性のことは、ぼくはすでに本に書いています。
『いのちは輝く わが子の障害を受け入れるとき』(中公文庫)の最終章にぼくの意見を含めて書きました。
本書は、取材もよくしているし、広く情報を集めており、ノンフィクションとしては一級品だと思います。
しかしぼくはあまり評価しません。
本を書くときに、「立場のない立場」はありません。
どんな書き手も何かの立場に立って書くのです。
下山さんは、明らかに着床前診断の適応を拡大する立場に立って書いています。
それが悪いという意味ではありません。
ぼくとは考え方が違うということです。
この本を読むと、深い知識のない読者は、「青い芝の会」のことを「過激派」とか「保守的」とか、ものすごく悪いイメージを持つと思います。
「青い芝の会」がなぜ1970年に「母よ、殺すな」と言ったのか、もっと掘り下げてもよかったと思います。
みなさんは知らないと思いますが、1970年代って、親が障害児を殺すことが日常的に発生していたんです。
ぼくは70年代の朝日新聞を図書館で何時間もかけて読んだのでよく知っています。
ぼくは「青い芝の会」の考え方に学んで、ある意味、人生が変わったと思っています。
ま、こういうことを言うと、「保守的」だねとか言われるのでしょう。
ぼくの考えをここで詳しく書くと長文になってしまうので、それはちょっと無理。
でも単純に言えば、胚を選ぶとは神と対峙することだと思います。
マニュアルやガイドラインで決めることではありません。
この本は、サブタイトルが「ある女性の物語」となっていますが、その女性について大きく内容を割いているわけではありません。
医師とかカウンセラーとか倫理学者とか運動家とか、そういう人たちの「バトル」がメインになっています。
そこはあらかじめ知っておいて読んだ方がいいでしょう。
医師であるぼくから、いくつか指摘しておきます。
1 ツーヒットセオリーのことは出てきませんが、必要ではないでしょうか?
2 中心静脈栄養は「動脈」から入れるものではありません。
3 18トリソミーに関する説明は間違っています。
重版のときに、2と3は修正した方がいいでしょう。
一部の患者では、この病気は遺伝します。
母親は両眼性の網膜芽細胞腫で、およそ50%の確率で子どもにこの病気が遺伝します。
そこで母親は、着床前診断を日本産婦人科学会に申請します。
病気が遺伝していない胚を選んで着床させたいと考えたのです。
しかし、この申請は却下されます。
着床前診断が認められているのは、命に関わる病気、あるいはそれに匹敵する日常生活に影響を及ぼす(呼吸器をつけるとか)重い疾患に限られているからです。
実は、この女性のことは、ぼくはすでに本に書いています。
『いのちは輝く わが子の障害を受け入れるとき』(中公文庫)の最終章にぼくの意見を含めて書きました。
本書は、取材もよくしているし、広く情報を集めており、ノンフィクションとしては一級品だと思います。
しかしぼくはあまり評価しません。
本を書くときに、「立場のない立場」はありません。
どんな書き手も何かの立場に立って書くのです。
下山さんは、明らかに着床前診断の適応を拡大する立場に立って書いています。
それが悪いという意味ではありません。
ぼくとは考え方が違うということです。
この本を読むと、深い知識のない読者は、「青い芝の会」のことを「過激派」とか「保守的」とか、ものすごく悪いイメージを持つと思います。
「青い芝の会」がなぜ1970年に「母よ、殺すな」と言ったのか、もっと掘り下げてもよかったと思います。
みなさんは知らないと思いますが、1970年代って、親が障害児を殺すことが日常的に発生していたんです。
ぼくは70年代の朝日新聞を図書館で何時間もかけて読んだのでよく知っています。
ぼくは「青い芝の会」の考え方に学んで、ある意味、人生が変わったと思っています。
ま、こういうことを言うと、「保守的」だねとか言われるのでしょう。
ぼくの考えをここで詳しく書くと長文になってしまうので、それはちょっと無理。
でも単純に言えば、胚を選ぶとは神と対峙することだと思います。
マニュアルやガイドラインで決めることではありません。
この本は、サブタイトルが「ある女性の物語」となっていますが、その女性について大きく内容を割いているわけではありません。
医師とかカウンセラーとか倫理学者とか運動家とか、そういう人たちの「バトル」がメインになっています。
そこはあらかじめ知っておいて読んだ方がいいでしょう。
医師であるぼくから、いくつか指摘しておきます。
1 ツーヒットセオリーのことは出てきませんが、必要ではないでしょうか?
2 中心静脈栄養は「動脈」から入れるものではありません。
3 18トリソミーに関する説明は間違っています。
重版のときに、2と3は修正した方がいいでしょう。

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