爆弾犯の娘(梶原阿貴)2026年01月05日 22時14分57秒

爆弾犯の娘(梶原阿貴)
やらかしてしまいました。
この本の存在を知りませんでした。発行は2025年6月。
ノンフィクション賞界隈で話題に上がることもありませんでした。
たしかにタイトルは何度か目にしていました。
だけどぼくは、このタイトルから、内容をミステリー小説と思い込んでいたのでした。
昨日、Amazon サーフィンをしているときに、「ま、たまにはミステリーでも読むか」とこの本に注目したときに、これがノンフィクションと初めて知りました。

え? 爆弾犯の娘?
これだけでノンフィクションとしておもしろい匂いがプンプンします。で、読んでみました。
まず、文章がいい。
著者は脚本家なので、文章がうまいのは当たり前かもしれませんが、これが最初の書籍といいます。
爆弾犯の娘という部分だけでなく、昭和の池袋を活き活きと描いています。
また構成もよくて、筆者の50年の人生が瑞々しく描写されます。

そして父親の爆弾犯。14年間にわたる潜伏生活。
指名手配された容疑者が東京のど真ん中に生きているなんて、、、人は人の中に隠せと言いますが、本当にそんなことがあるんですね。
家族とは何かとか、生きるってどういうことなのかについても、非常に考えさせられます。
人間がよく描かれているし、時代もよく描けているし、個人史を描くことで世界観を表現できているのはすばらしいと思います。

ノンフィクション文学として一級品です。
ぜひ、みなさんにもお勧めします。

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